BLIND CHANNEL
BLIND CHANNELの詳しいBiographyと全作品のディスコグラフィ。アルバムごとの個別ページも掲載するMETAL BOOSTのアーティストページ。
Biography
BLIND CHANNEL
バイオグラフィー
概要
| 結成 | 2013年9月(バンド自身のプロフィールによる) |
|---|---|
| 出身 | フィンランド・オウル |
| ジャンル | Nu Metal / Alternative Metal / Modern Metal(本人たちの呼称は「violent pop」) |
| 現編成 | ニコ・ヴィルヘルム・モイラネン(ヴォーカル)/ヨーナス・ポルコ(ギター)/オッリ・マテラ(ベース)/トッミ・ラッリ(ドラム)/アレクシ・コーニスベシ(DJ、シンセ、パーカッション) |
| 近作レーベル | Century Media Records(日本盤はソニー・ミュージックジャパンインターナショナル) |
| 公式サイト | blindchannelofficial.com |
注意:blindchannel.fi はこのバンドの公式サイトではない。「フィンランドのロック・バンド」を扱う体裁のアフィリエイト・サイトで、楽器店へ誘導するリンクが並んでいる。バンドの公式サイトは blindchannelofficial.com で、Wikidataの公式サイト項目もこちらを指している。
オウルでの始まり
BLIND CHANNELは、フィンランド北部の街オウルで2013年に始まった。日本のレーベルであるソニー・ミュージックジャパンインターナショナルが公開しているプロフィールによれば、出発点はラッパーだったニコ・モイラネンと、メタル・バンドをやりたかったヨエル・ホッカという2人の10代のヴォーカリストが、LINKIN PARKの『メテオラ』を介して知り合ったことにある。バンド自身の店舗プロフィールは結成を2013年9月としている。
初期の歩みは競技会で開けた。2014年、フィンランドで行われたヴァッケン・メタル・バトルを勝ち抜いてレコード契約を手にし、その流れでドイツのヴァッケン・オープン・エアに出演する。バンドはこれを初の国外公演とし、観客を6,000人以上と記している。翌2015年にはフィンランド最大のラジオ局YleXが主催する全国規模のバンド・コンテストで優勝し、ブダペストのSziget Festivalへの出演につながった。この時期にはENTER SHIKARIやMACHINAE SUPREMACYの前座も務めている。
2015年、彼らはエド・シーランのヒット曲「Don't」のカヴァーを発表した。バンド自身のプロフィールは、これが各国の放送局で流れたと記している。同じ2015年、彼らはリク・パーッコネンが所有するフィンランドのインディペンデント・レーベル、ランカ・クスタンヌスと契約する。パーッコネンはSpinefarm Recordsの創設者であり、NIGHTWISH、CHILDREN OF BODOM、SONATA ARCTICAらと仕事をしてきた人物である。デビュー作の制作は、プロデューサーのヨナス・オルソンを迎えて始まった。
「violent pop」という呼び名
BLIND CHANNELは自分たちの音楽を「violent pop」と呼ぶ。これは後付けのキャッチコピーではなく、バンドの初期から使われている。2015年の時点で書かれた彼ら自身の店舗プロフィールが、すでに「violent pop の5人組」という自己紹介から始まっており、末尾には「#VIOLENTPOPREVOLUTION」の語が置かれている。ラップとエレクトロニクスの要素、鋭いギター・リフ、そしてポップの旋律を同居させる、というのが当時からの説明である。2020年の3作目は、この語をそのまま題名にした。
ユーロビジョンと転機
2021年、バンドは「Dark Side」でユーロビジョン・ソング・コンテストのフィンランド代表となり、決勝で6位に入った。優勝したのはイタリアのMÅNESKINである。この曲はフィンランドのオフィシャル・シングル・チャートで2021年第8週に1位を獲得し、30週にわたってチャートに残った。ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルは、この曲が2021年のフィンランドで最も多くストリーミングされた楽曲になったと記している。
コンテストの直前、2021年5月19日にバンドはセンチュリー・メディアとの世界契約を発表している。3作を発表したのちの移籍であり、準決勝の前日という時期だった。なお公式チャートのレーベル表記は作品ごとに異なり、『Revolutions』はワーナーミュージック・フィンランド、『Blood Brothers』と『Violent Pop』はランカ・クスタンヌスになっている。
ここから作品の受け止められ方が変わる。フィンランドのオフィシャル・アルバム・チャートに残る記録を見ると、2016年の『Revolutions』は2022年第4週に26位、2018年の『Blood Brothers』は2021年第33週に30位、2020年の『Violent Pop』は2022年第9週に31位で、いずれもユーロビジョン以後の週である。センチュリー・メディア移籍後の『Lifestyles of the Sick & Dangerous』(2022年第28週)と『EXIT EMOTIONS』(2024年第10週)は、そろって1位を記録した。
編成の変化と活動休止
アレクシ・コーニスベシは2020年秋に6人目のメンバーとして加入した。彼はDJでありプロデューサーで、ソロ名義をアレックス・マットソンという。加入前からバンドの楽曲に関わっており、ソニーのプロフィールは彼が「Time Bomb」をプロデュースしたのちDJとして加わったと述べている。3作目『Violent Pop』の「Timebomb」には、その名義でフィーチャリング・アーティストとしてクレジットされている。
2024年10月7日、バンドは期間を定めない活動休止を発表した。声明では、4年間で2枚のフル・アルバムと世界各地での約300本の公演を重ねたこと、2024年末で一度立ち止まることが述べられている。同年12月16日には、フィンランド公共放送Yleの配信サービスで全5話のドキュメンタリー『Blind Channel: After Dark Side』が公開された。
2025年4月26日、結成時から2人いたヴォーカリストの一人ヨエル・ホッカが脱退する。本人は睡眠に関する不調が続き、ツアーを続けることが不可能になったことを理由に挙げた。残る5人はバンドを続けることを同時に表明している。
2026年8月5日、バンドは活動再開と6作目『Painstream』を発表した。約1年半の沈黙を経ての復帰であり、ヨエル・ホッカが不在となる最初のアルバムでもある。
日本との関わり
日本でのレーベルはソニー・ミュージックジャパンインターナショナルである。日本デビュー盤は2022年12月21日発売の『シック・アンド・デンジャラス』(SICP-6498)で、原題『Lifestyles of the Sick & Dangerous』から「Lifestyles of the」を落とした邦題が付けられた。日本盤のみのボーナス・トラックとして、Zero 9:36を迎えた「Alive or Only Burning」が加えられている。2024年3月1日の『エグジット・エモーションズ』(SICP-6570)は全世界同時発売で、ヘルシンキ・アイスホール公演のライヴ音源2曲が日本盤限定で追加された。いずれも解説・歌詞・対訳付きである。
初来日公演は2024年6月3日、渋谷duo MUSIC EXCHANGEでの一夜限りの公演だった。ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルはこれを「初の来日公演」と告知しており、チケットは8,000円(税込、オールスタンディング、ドリンク代別)、招聘はクリエイティブマンプロダクションだった。ニコ・モイラネンは同社を通じて、自分は子どもの頃から漫画とアニメの大ファンであり、日本へ行くのが待ちきれないと語っている。
2026年11月には、初の日本ツアーとなる「BLIND CHANNEL PAINSTREAM TOUR JAPAN 2026」が組まれている。11月18日が渋谷CLUB QUATTRO、19日が梅田CLUB QUATTROで、いずれもOPEN 18:00 / START 19:00、10,000円(税込、オールスタンディング、ドリンク代別)である。招聘はクリエイティブマンプロダクション、協力にソニー・ミュージックジャパンインターナショナルが付く。本稿作成時点で、『Painstream』の日本盤の詳細は発表されていない。
なお、バンドとLINKIN PARKの関係は日本の資料でもたびたび触れられる。ソニーのプロフィールは、2人のヴォーカルとDJを含む6人組という編成がLINKIN PARKと同じであること、そして2017年にチェスター・ベニントンが亡くなった際にバンドが「Numb」のカヴァーを捧げたことを記している。その映像はバンド自身のチャンネルに2017年8月1日付で残っている。
メンバー
ニコ・ヴィルヘルム・モイラネン(Niko Vilhelm Moilanen)
ヴォーカル。結成時からのメンバーで、ラップを担う。「ニコ・ヴィルヘルム」名義でも表記され、フィンランドのオフィシャル・チャートには「Niko Vilhelm Of Blind Channel」という別項目も存在する。ヨエル・ホッカの脱退後は単独のヴォーカリストとなった。
ヨーナス・ポルコ(Joonas Porko)
ギター。結成時からのメンバー。
オッリ・マテラ(Olli Matela)
ベース。結成時からのメンバー。
トッミ・ラッリ(Tommi Lalli)
ドラム。結成時からのメンバー。
アレクシ・コーニスベシ(Aleksi Kaunisvesi)
DJ、シンセサイザー、パーカッション。2020年秋に加入した6人目のメンバー。ソロ名義はアレックス・マットソン(Alex Mattson)。
ヨエル・ホッカ(Joel Hokka)/2013年〜2025年
ヴォーカル。共同創設者であり、2025年4月に脱退するまでニコ・モイラネンと2人でヴォーカルを分け合っていた。
ディスコグラフィ(当サイト登録分)
| 年 | タイトル | 形態 |
|---|---|---|
| 2016 | Revolutions | アルバム |
| 2018 | Blood Brothers | アルバム |
| 2020 | Violent Pop | アルバム |
| 2022 | Lifestyles of the Sick & Dangerous | アルバム |
| 2024 | EXIT EMOTIONS | アルバム |
| 2026 | Painstream | アルバム |
出典
本稿は、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルの公式プロフィールおよびニュース記事、バンド自身の公式サイト(blindchannelofficial.com)と公式ストアのプロフィール、フィンランドの公式チャートを編纂するMusiikkituottajat(IFPI Finland)のアーティスト・ページ、Emma Gaalaの受賞者一覧、Century Media Recordsの発表、Blabbermouth.net、クリエイティブマンプロダクションの公演ページ、激ロックの報道に拠っている。収録曲と発売日はバンドのBandcamp、Deezerに納品されたレーベル側のデータ、Spotifyの公開データを突き合わせて確定し、食い違う箇所は複数の一次的な配信元が一致する側を採った。映像の公開日は各動画のページから直接取得したものである。アルバムの通算番号は、6作目として本人たちとレーベルが示す『Painstream』を除き、本稿では用いていない。
Trivia
日本デビュー盤は、原題から言葉を落として出された。2022年12月21日にソニー・ミュージックジャパンインターナショナルから発売された『シック・アンド・デンジャラス』(SICP-6498)がそれで、原題は『Lifestyles of the Sick & Dangerous』である。日本盤のみのボーナス・トラックとして、Zero 9:36を迎えた「Alive or Only Burning」が12曲目に加えられた。
「Dark Side」は2021年のフィンランドにおいて、Spotifyで最も多く再生された楽曲だった。同年のユーロビジョンで優勝したイタリアのMÅNESKINは、同じ集計で2位・5位・6位に曲が入っている。優勝した側が3曲を送り込み、6位に終わった側が1位を取った格好である。
バンドが初めてフィンランドの外で演奏したのは、ドイツのヴァッケン・オープン・エアだった。2014年、結成からおよそ1年で、フィンランドで開催されたヴァッケン・メタル・バトルを勝ち抜き、その結果として本大会の舞台に立っている。バンド自身のプロフィールは、このときの観客を6,000人以上と記している。
4作目『Lifestyles of the Sick & Dangerous』の題名は、GOOD CHARLOTTEの「Lifestyles of the Rich & Famous」を下敷きにしたものである。バンド自身のBandcampはこれを目配せ(a winking homage)と表現し、日本のレーベルであるソニー・ミュージックジャパンインターナショナルも公式プロフィールで同曲へのオマージュだと記している。
2017年7月にLINKIN PARKのチェスター・ベニントンが亡くなったとき、BLIND CHANNELは「Numb」のカヴァーを録音し、8月1日に自分たちのチャンネルで公開した。日本のレーベルは、2人のヴォーカルとDJを含む6人組という編成がLINKIN PARKと同じであること、そしてバンドがLINKIN PARKをヒーローと仰いでいたことを併せて記している。バンドの2人のヴォーカリストが最初に知り合ったきっかけも、LINKIN PARKの『メテオラ』だった。
ユーロビジョン以前に出た3枚のアルバムは、いずれもフィンランドのオフィシャル・アルバム・チャートでの最高位を、ユーロビジョン出場より後の週に記録している。2018年の『Blood Brothers』が2021年第33週に30位、2016年の『Revolutions』が2022年第4週に26位、2020年の『Violent Pop』が2022年第9週に31位である。決勝が行われたのは2021年5月だった。
『EXIT EMOTIONS』の日本盤(SICP-6570、2024年3月1日、全世界同時発売)には、日本盤のみのボーナス・トラックとして13曲目・14曲目にライヴ音源が2曲加えられている。「Alive or Only Burning」と「We Are No Saints」で、いずれもヘルシンキ・アイスホール公演の録音である。
初来日公演は2024年6月3日、渋谷duo MUSIC EXCHANGEでの一夜限りの公演だった。ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルはこれを「初の来日公演」と告知しており、チケットは8,000円(税込、オールスタンディング、ドリンク代別)だった。2026年11月の2公演が、このバンドにとって初めての日本ツアーになる。
News
BLIND CHANNEL、活動再開を発表 — 6thアルバム『Painstream』10月30日発売、11月に来日公演2本
1年半の沈黙を経ての復帰作は全12曲。8月6日に新曲「Diana」「No Encores In A Swan Song」を公開し、来日公演は11月18日=渋谷CLUB QUATTRO、19日=梅田CLUB QUATTRO。
Albums
センチュリー・メディア移籍第1作にして、フィンランドのアルバム・チャート初の1位。ユーロビジョンで歌われた「Dark Side」を収める。日本では『シック・アンド・デンジャラス』として日本デビュー盤になった。