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ARTIST
Aerosmith
LINER NOTES
LANGUAGE
『Aerosmith』は、ブルース・ロックの荒い手触りを出発点にしながら、後の大成功を支えるストリート感覚と歌の強さをすでに示したデビュー作だ。ジョー・ペリーとブラッド・ウィットフォードのギターは、洗練よりも会話するような絡みを選び、トム・ハミルトンとジョーイ・クレイマーのリズムは、曲を重く引きずるのではなく軽快に転がしていく。スティーヴン・タイラーは高音の絶叫だけに頼らず、ブルースの粘り、語りかけるような節回し、危うい艶を使い分けてバンドの中心をつかむ。
“Make It”と“Mama Kin”には、酒場の熱気を思わせる直進力があり、“One Way Street”ではより長い演奏の中でブルースへの愛情が表れる。そして“Dream On”は、ピアノから始まる抑えた緊張を大きなバラードへ育て、彼らが単なるラフなハード・ロック集団ではないことを決定づけた。まだ粗削りだからこそ、各メンバーが互いの隙間に反応する瞬間が鮮明である。ボストンのクラブで鍛えた汗と衝動をほとんど加工せず封じ込めた本作は、AEROSMITHというバンドの原型、その後の華やかさの下にある泥臭い核を伝える重要な出発点だ。荒さは欠点ではなく、次の飛躍を生む熱として鳴っている。
TRACK LIST
- 1.Make It
- 2.Somebody
- 3.Dream On
- 4.One Way Street
- 5.Mama Kin
- 6.Write Me a Letter
- 7.Movin' Out
- 8.Walkin' the Dog