UNISONIC
UNISONIC (ユニソニック)は、2009年にドイツで結成されたハードロックおよびパワーメタルのスーパーグループである。
Biography
UNISONIC (ユニソニック)
バイオグラフィ、ディスコグラフィ、歴史的意義
1. Introduction
UNISONIC (ユニソニック)は、2009年にドイツで結成されたハードロックおよびパワーメタルのスーパーグループである。このバンドは単なる著名なミュージシャンの集合体にとどまらず、1980年代後半のジャーマン・メタル・ムーブメントを牽引した Helloween (ハロウィン)の元メンバーである Michael Kiske (マイケル・キスク)と Kai Hansen (カイ・ハンセン)が、20年以上の時を経て本格的なバンド活動で再合流したという歴史的事実において、極めて重要な意味を持つ。
2. バイオグラフィ: 歴史的変遷と展開
2.1. 前史: 断絶と雪解けのプロセス
UNISONICの結成に至る文脈を理解するためには、1993年のMichael KiskeのHelloween脱退とその後の動向を詳らかにする必要がある。Helloweenを脱退した後、Kiskeはヘヴィ・メタル・シーンに対して公然と批判的な姿勢を取り、自身のソロキャリアにおいてはポップス、AOR (Adult Oriented Rock)、アコースティック音楽へと傾倒していった。長年にわたり、彼はメタル・バンドへの参加を拒絶し続けていた。
一方、PINK CREAM 69 (ピンク・クリーム69) のベーシストであり、著名なプロデューサーとしても知られる Dennis Ward (デニス・ワード)は、イタリアのレコードレーベル Frontiers Records (フロンティアーズ・レコード)の企画として、スタジオ・プロジェクト Place Vendome (プレイス・ヴァンドーム)を立ち上げた。2005年にリリースされたこのプロジェクトは、Kiskeをボーカルに迎え、Wardが楽曲制作とプロデュースを担当した。
このPlace Vendomeでの成功は、Kiskeの心境に大きな変化をもたらした。彼は後に、「Dennis Wardのソングライターおよびプロデューサーとしてのスキルに感銘を受けた」と語り、長年の孤独なソロ活動に疲れを感じていたことから、バンド形態での活動に対する意欲を取り戻し始めたと述べている。Place Vendomeはあくまでプロジェクトであったが、そこで培われたKiske、Ward、飾ドラマーの Kosta Zafiriou (コスタ・ツァフィリオ)との信頼関係が、UNISONIC結成の直接的な礎となったのである。
2.2. 結成と初期活動 (2009年-2010年)
UNISONIC は2009年11月10日に正式に結成された。初期のラインナップは以下の4名であった。
| メンバー名(英語/カタカナ) | パート | 出身/関連バンド |
|---|---|---|
| Michael Kiske (マイケル・キスク) | Vocals | ex-Helloween, Place Vendome |
| Dennis Ward (デニス・ワード) | Bass | PINK CREAM 69, Place Vendome |
| Kosta Zafiriou (コスタ・ツァフィリオ) | Drums | PINK CREAM 69, Place Vendome |
| Mandy Meyer (マンディ・メイヤー) | Guitars | ex-Asia, ex-Gotthard, ex-Krokus |
スイス出身のギタリスト Mandy Meyer (マンディ・メイヤー)の加入は、Dennis Wardの推薦によるものであった。バンド名の「UNISONIC」はMeyerの提案によるもので、「様々な背景や国籍を持つミュージシャンが団結する (United)」 という意味が込められている。
2010年6月、バンドはドイツでのウォームアップ・ギグを経て、Sweden Rock Festival (スウェーデン・ロック・フェスティバル) や Masters of Rock (マスターズ・オブ・ロック)といった主要フェスティバルに出演した。これらは、Kiskeにとって1993年のHelloween脱退以来、実に17年ぶりとなる本格的なロック・ステージへの復帰であり、シーンに大きな衝撃を与えた。
2.3. Kai Hansenの加入と音楽性の転換 (2011年)
UNISONICの歴史における最大の転換点は、2011年3月に訪れた。Gamma Ray (ガンマ・レイ)のリーダーであり、Helloweenの創設メンバーである Kai Hansen (カイ・ハンセン)が、セカンド・ギタリストとしてバンドに加入したのである。
単なるメンバー補充以上の意味を持っていた。KiskeとHansenがスタジオ・アルバムでフルタイムのバンドメンバーとして共演するのは、Helloweenの歴史的名盤『Keeper of the Seven Keys: Part II』(1988年)以来のことであった。Hansenの加入により、当初AOR色が強かったバンドの音楽性は、より強靭なハードロック、そしてパワーメタルへと接近することとなる。
KiskeはHansenとの再会について、「すぐに魔法 (Magic) を感じた」と語っており、ステージ上だけでなくプライベートでも互いに楽しむことができる関係性が、バンドのケミストリーを決定づけた。
2.4. デビュー・アルバム 『UNISONIC』 と世界進出 (2012年)
新体制となったUNISONICは、2011年末からベルギーのブリュッセルにあるICPスタジオでレコーディングを開始した。アルバムへの期待を高めるため、2012年1月にEP盤『Ignition (イグニッション)』をリリース。ここにはHelloweenの代表曲「I Want Out」のライブ・バージョンも収録され、UNISONICが過去の遺産を肯定的に受け入れていることを示した。
続いて2012年3月30日、デビュー・フルアルバム 『UNISONIC (ユニソニック)』がリリースされた。Dennis Wardがプロデュースを手掛けたこのアルバムは、メロディック・ハードロックを基調としつつ、Hansen加入によるメタル要素が融合した作品となった。フィンランド、日本、ドイツなどのチャートで上位にランクインし、商業的な成功を収めた。
リリース後、バンドは初の世界ツアー 「Ignition World Tour」を敢行。南米、ヨーロッパ、そしてアジアを巡り、各地のフェスティバル (Hellfest, Gods of Metal等) にも出演した。
2.5. 進化と成熟: 『Light of Dawn』 (2014年)
2014年、バンドは2作目のスタジオ・アルバムの制作に着手した。先行EP『For The Kingdom (フォー・ザ・キングダム)』を同年5月にリリースした後、8月に2ndアルバム『Light of Dawn (ライト・オブ・ドーン)』を発表した。
『Light of Dawn』は、デビュー作以上にバンドとしての一体感が増し、より「パワーメタル」に近いアプローチが取られた作品である。楽曲制作は主にHansenとWardが担い、Kiskeのハイトーン・ボーカルと、Hansen & Meyerのツイン・ギターの絡みが強調された。「Your Time Has Come」 や 「For The Kingdom」 といった楽曲は、往年のHelloweenファンを喜ばせるスピードとメロディを兼ね備えていた。
2.6. 活動の集大成と休止 (2016年-現在)
2016年8月5日、バンドはドイツで開催された世界最大級のメタル・フェス Wacken Open Air (ヴァッケン・オープン・エア)に出演した。このパフォーマンスは後にライブ・アルバム『Live in Wacken (ライヴ・イン・ヴァッケン)』として2017年にリリースされた。
しかし、バンドの活動はこの時期を境に停止へと向かう。2016年9月6日、ドラマーのKosta Zafiriouがプロドラマーとしての引退を発表し、UNISONICのマネージャー業務に専念することを表明した。
さらに決定的な要因となったのが、2017年に実現した Helloween "Pumpkins United" ツアーである。Michael KiskeとKai HansenがHelloweenに復帰し、ワールドツアーおよび新作のレコーディングを行うことになったため、UNISONICの活動は事実上の凍結状態となった。Kai Hansenはブラジルのジャーナリストとのインタビューで、「UNISONICは2017年以来、死んだ状態だ (dead since 2017)」 と表現しており、Helloweenの活動が続く限り、UNISONICの再開は困難であることを示唆している。
3. ディスコグラフィ
以下に、UNISONICがリリースした全公式作品を記述する。日本盤独自のボーナス・トラックや仕様についても可能な限り網羅する。
3.1. スタジオ・アルバム (Studio Albums)
第1作: 『UNISONIC (ユニソニック)』
- リリース年: 2012年3月30日
- レーベル: earMUSIC (Edel), Victor Entertainment (日本)
- 概要: バンドのデビュー作。メロディックなハードロックを主体とし、Kiskeの伸びやかなボーカルを前面に押し出したプロダクションが特徴。批評家からは「臨床的なほどクリーンなサウンドスケープ」とも評された。
| No. | 曲名(英語) | 曲名(カナ表記/邦題) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | UNISONIC | ユニソニック | バンドのアンセム曲。MVも制作された。 |
| 2 | Souls Alive | ソウルズ・アライヴ | |
| 3 | Never Too Late | ネヴァー・トゥー・レイト | Gamma Rayのポップサイドを彷彿とさせる楽曲。 |
| 4 | I've Tried | アイヴ・トライド | |
| 5 | Star Rider | スター・ライダー | |
| 6 | Never Change Me | ネヴァー・チェンジ・ミー | |
| 7 | Over the Rainbow | オーヴァー・ザ・レインボウ | 欧州盤等の一部エディションでボーナス収録。 |
| 8 | Renegade | レネゲイド | |
| 9 | My Sanctuary | マイ・サンクチュアリ | |
| 10 | King for a Day | キング・フォー・ア・デイ | |
| 11 | We Rise | ウィ・ライズ | |
| 12 | No One Ever Sees Me | ノー・ワン・エヴァー・シーズ・ミー | 壮大なバラード。 |
| 13 | The Morning After | ザ・モーニング・アフター | 日本盤限定ボーナス・トラック。疾走感のある楽曲。 |
| 14 | I Want Out (Live) | アイ・ウォント・アウト (ライヴ) | 北米盤等のボーナス・トラック。 |
第2作: 『Light of Dawn (ライト・オブ・ドーン)』
- リリース年: 2014年8月1日
- レーベル: earMUSIC, Victor Entertainment (日本)
- 概要: よりパワーメタル色を強めた2作目。Kai HansenとDennis Wardが作曲の主導権を握り、ライブ映えする楽曲が多く収録された。
| No. | 曲名(英語) | 曲名(カナ表記/邦題) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | Venite 2.0 | ヴェニテ 2.0 | イントロダクション |
| 2 | Your Time Has Come | ユア・タイム・ハズ・カム | Hansen作のパワーメタル・チューン。 |
| 3 | Exceptional | エクセプショナル | リードシングル。キャッチーなサビが特徴。 |
| 4 | For The Kingdom | フォー・ザ・キングダム | スピード・ナンバー。 |
| 5 | Not Gonna Take Anymore | ノット・ゴナ・テイク・エニモア | |
| 6 | Night of the Long Knives | ナイト・オブ・ザ・ロング・ナイヴス | |
| 7 | Find Shelter | ファインド・シェルター | |
| 8 | Blood | ブラッド | |
| 9 | When the Deed Is Done | ホエン・ザ・ディード・イズ・ダン | |
| 10 | Throne of the Dawn | スローン・オブ・ザ・ドーン | |
| 11 | Manhunter | マンハンター | |
| 12 | You and I | ユー・アンド・アイ | バラード。 |
| 13 | Dare | デア | 日本盤限定ボーナス・トラック。 |
| 14 | Judgement Day | ジャッジメント・デイ | 欧州限定盤等のボーナス・トラック。 |
3.2. EP (Extended Plays)
『Ignition (イグニッション)』
- リリース年: 2012年1月
- 概要: デビューアルバムに先駆けて発売されたEP。Hansen加入後の初音源。
| 曲名 | 備考 |
|---|---|
| UNISONIC | アルバムバージョン。 |
| My Sanctuary | アルバムバージョン。 |
| Souls Alive (Demo Version) | デモバージョン。 |
| I Want Out (Live Version) | Helloweenのカバー。2011年の日本のLOUD PARKでのライブ音源。 |
『For The Kingdom (フォー・ザ・キングダム)』
- リリース年: 2014年5月
- 概要: 2ndアルバムからの先行EP。
| 曲名 | 備考 |
|---|---|
| For The Kingdom | アルバムバージョン。 |
| You Come Undone | EP限定曲(Exclusive Track)。アルバム未収録。 |
| UNISONIC (Live) | 2012年Masters of Rockでのライブ音源。 |
| Never Too Late (Live) | 同上。 |
| Star Rider (Live) | 同上。 |
| Souls Alive (Live) | 同上。 |
3.3. ライブ・アルバム (Live Albums)
『Live in Wacken (ライヴ・イン・ヴァッケン)』
- リリース年: 2017年7月21日
- 収録: 2016年8月5日、ドイツ Wacken Open Air
- 概要: 活動休止前の最後の主要なパフォーマンスを収録。Helloweenの名曲「March of Time」や「A Little Time」も演奏されている。
4. 日本との関係: 来日公演と市場の重要性
日本市場はメロディック・メタルにとって伝統的に重要な拠点であり、UNISONICも例外ではなく、熱狂的な歓迎を受けた。特に『BURRN!』誌などの専門メディアを通じて、KiskeとHansenの動向は常に注目されていた。
4.1. 日本デビュー: LOUD PARK 11 (2011年)
- 日程: 2011年10月15日
- 会場: さいたまスーパーアリーナ (Saitama Super Arena)
- 意義: Kai Hansen加入後のフルラインナップでの日本初披露。
- セットリストの特筆点: 当時まだアルバムリリース前であったため、Place Vendomeの楽曲や、Helloweenの 「Future World」 「I Want Out」がセットリストの重要部分を占めた。この時の「I Want Out」の録音は、後にEP 『Ignition』に収録された。
4.2. 単独来日ツアー: Ignition World Tour (2012年)
- 9月7日(金): 東京 - SHIBUYA-AX
- 9月8日(土): 大阪 - Grand Cube Osaka (または Namba Hatch ※情報源により詳細異なるが、大阪公演はこの時期に実施)
- 9月10日(月): 名古屋 - Club Diamond Hall
- 9月11日(火): 広島 - Hiroshima Club Quattro
このツアーでは、アルバム『UNISONIC』の楽曲に加え、Helloween時代の「March of Time」なども披露され、KiskeとHansenが並び立つ姿に多くのファンが涙した。
4.3. 2度目の来日ツアー: Light of Dawn Tour (2014年)
- 9月2日(火): 東京 - Shinagawa Prince Stellar Ball (品川プリンス ステラボール)
- 9月3日(水): 東京 - Shinagawa Prince Stellar Ball (品川プリンス ステラボール)
- 9月4日(木): 名古屋 - Nagoya Bottom Line (名古屋ボトムライン)
- 9月6日(土): 大阪 - Umeda Club Quattro (梅田クラブクアトロ)
これらの公演では、新作からの楽曲を中心に据えつつも、依然としてHelloweenクラシックスがハイライトとして演奏された。これが現時点 (2025年)において、UNISONICとしての最後の来日となっている。
5. メンバー詳細プロフィール
UNISONICを構成したメンバーは、いずれもハードロック/メタル界の重要人物である。
5.1. Michael Kiske (マイケル・キスク) - Vocals
- 生年月日: 1968年1月24日、ドイツ・ハンブルク生まれ。
- 経歴: 18歳でHelloweenに加入し、『Keeper of the Seven Keys Part I & II』で世界的な名声を得る。4オクターブ近い声域を持つハイトーン・ボイスは、パワーメタルの歌唱スタイルの定型を作ったとされる。
- UNISONICでの役割: バンドの「顔」であり、彼のメタル・シーンへの復帰こそがバンドの存在意義であった。UNISONICでは、彼が好むメロディアスでポジティブなロックと、ファンが求めるメタル要素のバランスが保たれていた。
5.2. Kai Hansen (カイ・ハンセン) - Guitar, Vocals
- 生年月日: 1963年1月17日、ドイツ・ハンブルク生まれ。
- 経歴: Helloweenの創始者であり、初期のボーカル兼ギタリスト。脱退後にGamma Rayを結成。「パワーメタルのゴッドファーザー」と称される。
- UNISONICでの役割: 2011年に加入。楽曲に「メタルらしい」 エッジとスピード感、そして劇的な展開をもたらした。彼とKiskeの共演は、UNISONICを単なるAORバンドからメタル・スーパーグループへと昇華させた。
5.3. Dennis Ward (デニス・ワード) - Bass, Producer
- 経歴: アメリカ出身。PINK CREAM 69のベーシスト。
- UNISONICでの役割: バンドの音楽的監督であり、プロデューサー。Kiskeの声を最大限に活かすプロダクションを構築し、多くの楽曲を作曲した。彼の作るサウンドは、分離が良くクリアで、モダンなハードロックの響きを持つ。
5.4. Mandy Meyer (マンディ・メイヤー) - Guitar
- 経歴: スイス出身。Asia (エイジア)、Gotthard (ゴットハード)、Krokus (クロークス)といった著名バンドを渡り歩いた実力派。
- UNISONICでの役割: Hansen加入前からのオリジナル・ギタリスト。Hansenがメタリックなリフを担当する一方で、Meyerはブルージーでメロディックなアプローチを取り、楽曲に深みを与えた。バンド名の名付け親でもある。
5.5. Kosta Zafiriou (コスタ・ツァフィリオ) - Drums
- 経歴: PINK CREAM 69の創設メンバー。Place Vendomeでもドラムを担当。
- UNISONICでの役割: バンドのリズムを支えるとともに、マネージメント会社 Bottom Row の代表として、バンドのビジネス面も管理した。2016年にドラマーを引退。
6. 音楽的スタイルと分析
6.1. AORとパワーメタルの融合
UNISONICの音楽性は、Place Vendome で培われたAOR/メロディック・ロックの要素と、Helloween/Gamma Ray 由来のジャーマン・パワーメタルの要素の融合にある。
- AOR的側面: 「I've Tried」や「You and I」に見られるような、メジャーキー(長調) 主体の明るく開放的なメロディ、ミドルテンポのグルーヴは、Dennis Wardの手腕によるところが大きい。
- メタル的側面: Hansen加入後顕著になったツーバス (ダブル・バスドラム)の連打や、ツイン・ギターのハーモニー (「King for a Day」 「For The Kingdom」など)は、明確にメタル・ファン層を意識したものであった。
6.2. 批評家の反応とレガシー
批評家からは、Kiskeのボーカル・パフォーマンスが全盛期と変わらず素晴らしい点が高く評価された一方で、サウンド・プロダクションが「あまりに洗練されすぎている (too polished)」「エッジがない」と評されることもあった。しかし、この「聴きやすさ」こそが、メタルから離れていたKiskeが無理なくシーンに戻るために必要なクッションであったとも分析できる。
UNISONICの最大の歴史的功績は、Michael Kiske と Kai Hansenの関係修復と共演の実現にある。UNISONICでの数年間の活動が、両者の絆を深め、互いの音楽的相性を再確認させたことが、後のHelloween "Pumpkins United" という歴史的再結成への直接的な導火線となったことは疑いようがない。その意味で、UNISONICはメタル史において「伝説の再会を準備した場所」として記憶されている。
7. Conclusion
UNISONICは、Michael Kiskeという稀代のボーカリストがヘヴィ・メタル・シーンへと帰還するための「聖域 (Sanctuary)」であった。Dennis Wardの堅実なプロデュースとKai Hansenの劇的な加入により、バンドは短期間ながらも質の高い2枚のスタジオ・アルバムを残した。
バンドはHelloweenの活動により無期限の休止状態にあるが、UNISONICが残した楽曲と、日本を含む世界中のファンと共有した熱狂は、メロディック・ハードロックの良質な遺産として残り続けている。
主な作品リスト (要約)
| タイトル | 形式 | 発表年 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Ignition | EP | 2012 | 実質的なデビュー作。「I Want Out」 ライブ収録 |
| UNISONIC | Album | 2012 | 1stアルバム。日本盤ボートラ 「The Morning After」。 |
| For The Kingdom | EP | 2014 | 未発表曲「You Come Undone」収録。 |
| Light of Dawn | Album | 2014 | 2ndアルバム。日本盤ボートラ「Dare」。 |
| Live in Wacken | Live | 2017 | Wacken 2016でのライブ盤。 |