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ARTIST
Lonesome Crow
LINER NOTES
LANGUAGE
『Lonesome Crow』は、後年のSCORPIONSが確立する鋭いメロディック・ハード・ロックとは少し距離を置き、長い展開、暗いギターの陰影、サイケデリックな漂流感を前面に出したデビュー作である。ルドルフ・シェンカーと若きマイケル・シェンカーのギターは、完成されたツイン・リードの様式を見せる以前の段階にありながら、リフの押し出しと即興的な伸びの両方を備えている。クラウス・マイネの歌はまだ荒削りで、その若さが曲に切迫感とどこか不安定な魅力を与える。リズム隊も、定型的なビートに収まらず、曲の空気が変わるたびに重心を動かしていく。
“I'm Going Mad”の重い踏み出し、“It All Depends”の揺らぐムード、“In Search of the Peace of Mind”の長い陰影、そして表題曲のゆっくり広がる緊張は、バンドが安易な答えを選ばず、未知の場所を探っていたことを伝える。楽曲は時に粗く、構成も後年ほど整理されてはいない。だが、その未完成さは欠点ではなく、五人が音を手探りで押し広げる瞬間をそのまま残した証でもある。ドイツのハード・ロックが国際的な輪郭を得る前夜の空気と、後のSCORPIONSにつながるギターへの執着を同時に聴かせる、独特の熱を持つ原点である。
TRACK LIST
- 1.I'm Goin' Mad
- 2.It All Depends
- 3.Leave Me
- 4.In Search of the Peace of Mind
- 5.Inheritance
- 6.Action
- 7.Lonesome Crow