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ARTIST
Face the Heat
LINER NOTES
LANGUAGE
『Face the Heat』は、SCORPIONSが大きなメロディを保ちながら、より硬いリフと社会的な緊張を取り込んだ90年代前半の作品だ。ギターは鋭い刻みと流麗なリードを使い分け、クラウス・マイネの声は高音の透明感と張り詰めた感情を両立させている。
“Alien Nation”の重量感、“Under the Same Sun”の大きな歌メロ、“No Pain No Gain”の攻撃性、そして“Woman”“Ship of Fools”の劇性まで、収録曲は幅広い。リズムは過度に急がず、曲に重さと余韻を与えている。従来のバラード感覚を残しつつも、時代の不安や硬い音像を正面から受け止めている点が印象的だ。
大きなサビに加え、ギターの鋭いフレーズが曲の空気をどう締めるかを聴きたい一枚だ。90年代という変化の時代の中で、単なる懐古ではない更新感を打ち出した意欲作である。“Someone to Touch”“Nightmare Avenue”のような曲でも、鋭いギターと張り詰めた歌が結び付き、アルバムに一貫した緊張感を与えている。バラードと攻撃的なロックの落差が、作品に強いダイナミクスを生んでいる。メロディの強さと硬質なサウンドを両立させ、バンドの新しい一面を示した、聴き応えのあるハード・ロック作品と言える。
TRACK LIST
- 1.Alien Nation
- 2.No Pain No Gain
- 3.Someone to Touch
- 4.Under the Same Sun
- 5.Unholy Alliance
- 6.Woman
- 7.Hate to Be Nice
- 8.Taxman Woman
- 9.Ship of Fools
- 10.Nightmare Avenue
- 11.Lonely Nights