METALITE
METALITE(メタライト)の詳しいバイオグラフィとディスコグラフィー。2017年のデビュー作『Heroes in Time』から2026年の『Discovery』まで、スウェーデンのメロディック・メタル・バンドの全作品を作品ごとの個別ページ・ライナーノーツ・日本盤情報つきで掲載するMETAL BOOSTのアーティストページ。
Biography
METALITE
バイオグラフィー
概要
METALITE(メタライト)は、2015年にスウェーデンのストックホルムで結成されたメロディック・メタル・バンドである。ギタリストでソングライターのエドウィン・プレムベリを中心に、シンセサイザーを前面に出した近未来的な音像と、耳に残るコーラス、そして切れのあるギター・リフを組み合わせた様式を作り上げてきた。バンド自身は自らを「モダン・パワー・メタル」と呼んでいる。
彼らの特徴は、メタルの枠のなかでシンセサイザーを装飾ではなく骨格として使うところにある。曲の土台にあるのは打ち込みのリズムと合成音で、その上にツイン・ギターと女性ヴォーカルが乗る。作品を重ねるごとに主題もSFへ寄っていき、4作目以降は一枚を通した物語を語るコンセプト作になった。
日本でも早くから紹介されている。デビュー作はルビコン・ミュージック、続く3作はマーキー/アヴァロン、そして5作目はワードレコーズがそれぞれ国内盤を出しており、初期3作の日本盤にはいずれも日本盤限定のボーナス・トラックが1曲ずつ加えられている。
当サイトには、スタジオ・アルバム5作と、2022年のスウェーデン・ロック・フェスティヴァルの音源を収めたライヴEPの計6作を登録している。この6作は、バンド自身の公式リリース一覧が「ALBUM」および「LIVE EP」と記載しているものと一致する。
2015年から2017年——ストックホルムでの出発
バンドは2015年、ストックホルムで始まった。立ち上げたのはギタリストのエドウィン・プレムベリとヴォーカリストのエマ・ベンシングの2人である。プレムベリは曲と詞を書き、バンドの制作を統括する立場に立った——この役割は現在まで変わっていない。
バンド名について、プレムベリは2019年のインタビューでこう説明している。「metal」と、インターネット上で「elite(精鋭)」を意味するスラング「l33t」を組み合わせたものだ、と。現代的な響きを意図した造語である。
最初のシングル「Afterlife」は2017年9月11日に公開され、公式ミュージック・ビデオも同時に出た。10月6日には「Nightmare」がリリック・ビデオを伴って続き、10月27日にデビュー・アルバム『Heroes in Time』がインナー・ウーンド・レコーディングスから発売されている。プロデュース、ミックス、マスタリングはデンマークのヤコブ・ハンセン(VOLBEAT、EVERGREY、AMARANTHE)。客演としてASCENSIONのフレイザー・エドワーズ、WIGELIUSのヤコブ・スヴェンソンが参加した。
日本盤は同じ年の12月20日、ルビコン・ミュージックから品番RBNCD-1245で発売された。12曲目に「In the Middle of the Night」のピアノ・ヴァージョンが日本盤限定ボーナス・トラックとして加えられている。
2019年——ヴォーカル交代とAFM移籍
デビュー作を出したあと、バンドは大きな転換を迎える。エマ・ベンシングは2018年に母となり、音楽以外のことに時間を使いたいと考えるようになって脱退した。彼女がこの編成でステージに立ったのは、リリース・ギグの1回だけだったという。
後任探しは難航した。何人かを試したものの決め手を欠いていたところ、プレムベリがストックホルムのロック・ショーで歌っていたエリカ・オールソンを見つける。スタジオで数曲を録ってもらうと、探していたものがすべて揃っていた。彼はその場で加入を打診し、彼女は承諾した。エリカはそれまでヘヴィ・メタルをほとんど聴いたことがなかったと語られている。
この時期にレーベルも変わり、2作目『Biomechanicals』はドイツのAFMレコーズから2019年10月25日に発売された。電子的な質感と打ち込みのリズムを一段押し出した作りで、「Far from the Sanctuary」「Apocalypse」「Social Butterflies」の3曲が先行して公開されている。日本盤はマーキーから11月20日、品番MICP-11522で発売され、「Riders of the Storm」が日本盤限定ボーナス・トラックとして加えられた。
この頃の編成は、プレムベリとエリカに加え、ギターのロベルト・オルネスヴェド、ベースのロベルト・マイド、ドラムスのレア・ラーションという5人だった。オルネスヴェドはプレムベリと15年前にカヴァー・バンドで一緒に演奏していた間柄で、以前はCASTILLIONに在籍。マイドはCAPTAIN BLACK BEARDのフロントマンでもあり、ラーションはIMBERの出身である。
2020年から2022年——カヴァー2曲とライヴEP
3作目『A Virtual World』は2021年3月26日にAFMから発売された。仮想世界を主題に据えたタイトル曲をはじめ、11曲が一貫して近未来を向いている。先行シングルは2020年10月2日の「We Bring You the Stars」——これはアルバムには入らず単独シングルのまま残った——に始まり、11月27日「Peacekeepers」、2021年1月15日にタイトル曲、2月26日「Cloud Connected」と続いた。日本盤はマーキーから、国際盤より2日早い3月24日に品番MICP-11616で発売され、「Aftermath」が日本盤限定ボーナス・トラックとして加えられている。
この時期、彼らは北欧の先達の曲を2度取り上げている。2020年4月8日にはSTRATOVARIUSの「Hunting High and Low」を、2022年3月18日にはSONATA ARCTICAの「Full Moon」を、いずれも単独シングルとして発表した。どちらも公式ミュージック・ビデオを伴っており、アルバムには収録されていない。
ライヴの面では2022年が節目になった。6月9日、彼らはスウェーデン南東部ソールヴェスボリで開かれるスウェーデン・ロック・フェスティヴァルのステージに立つ。AFMはその音源から4曲を選び、9月から10月にかけて1曲ずつ公式ライヴ映像とともに公開したうえで、10月28日に配信EP『Live At Sweden Rock Festival 2022』としてまとめた。CDは製造されておらず、日本盤も存在しない。同じ夏にはSABATON OPEN AIRにも出演している。
2024年——『Expedition One』という物語
4作目『Expedition One』は2024年1月19日にAFMから発売された。バンドにとって初めての、一枚を通した物語である。舞台は2055年。健康状態が人の一生を左右するようになり、「透明な市民」が現実となった世界で、情報機関と軍の出身者、そしてテック企業を離れた経営者からなる離反チームが、5人の「指揮官」に率いられて遠い惑星への脱出計画を立てる。目的は、滅びかけた地球から人類を運び出すことだった。
プレムベリはこの構想の動機を、ファンから繰り返し「あなたたちの曲は映画のようだ」と言われてきたことだと説明している。それならばと、『Heroes In Time』『Biomechanicals』『A Virtual World』の3作を一本の弧でつなぐ物語を書こうとした。最初は難しかったが、話の骨格が決まってからは満足のいく結果になったという。同じ発表のなかで彼は、この4年から5年でバンドの音は相当に変わり、とりわけ制作の質が上がったとも述べている。
全16曲には、これまでどおりの「Blazing Skies」「Aurora」「Free」のような引き締まった曲と、「Sanctum Of Light」「Outer Worlds」「Paradise」のように聴き手を驚かせる曲が同居する。そして14曲目の「Utopia」は、バンドの歴史で初めてのインストゥルメンタルである。ミックスとマスタリングは例によってヤコブ・ハンセン。日本盤はマーキー・インコーポレイティドから、国際盤より2日早い1月17日、品番MICP-11842で発売された。
同じ2024年、ドラムスにエリック・ユンティラ・ヨハンソンが加入する。彼が初めてバンドとステージに立ったのは2025年の年明け、リンシェーピングのヘル・イェー・ロック・クラブだった。バンドはその後、PAINのスカンジナビア・ツアー、LEAVES' EYESとの共演、THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRAの2025年2月のヨーロッパ・ツアーと帯同を重ね、スウェーデン・ロック・フェスティヴァルやマスターズ・オブ・ロックといった大型フェスにも出演している。
2026年——『Discovery』と新しいレーベル
5作目『Discovery』は2026年9月25日、レイニング・フェニックス・ミュージック傘下のパーセプションから世界同時発売される。インナー・ウーンド、AFMに続く3つ目のレーベルである。
物語は前作の続きにあたる。舞台は『Expedition One』の2055年から3年後の2058年、地球を離れた人類のその後を描く。全12曲は、人類の進化、技術への依存、生存、解放、そして希望という主題を扱う。公式の発表は、中心に置かれた「Starchild」を再生と癒しの歌と説明し、壊れた世界に希望をもたらす謎めいた存在の登場として位置づけている。ミックスとマスタリングは5作連続でヤコブ・ハンセンが担当した。
先行公開は5曲。2026年2月26日「Our Time Has Come」、4月24日「Starchild」、5月29日「In Case Of Emergency」、7月24日「Echoes Of You」、そして発売3週間前の9月4日に「The Metal Elite」が続いた。国内盤はワードレコーズから、品番GQCS-91784で同じ9月25日に発売される。日本語解説書と歌詞対訳が付き、収録内容は国際盤と同じ全12曲である。
なおアルバム以外では、2025年5月2日に単独シングル「We Stand Tall」が発表されており、公式ミュージック・ビデオも公開されている。この曲もどのアルバムにも収録されていない。
現在のメンバー
| メンバー | 担当 |
|---|---|
| エリカ・オールソン | ヴォーカル |
| エドウィン・プレムベリ | ギター |
| ロベルト・オルネスヴェド | ギター |
| ロベルト・マイド | ベース |
| エリック・ユンティラ・ヨハンソン | ドラムス |
ディスコグラフィ(当サイト登録分)
| 年 | タイトル | 種別 |
|---|---|---|
| 2026 | Discovery | スタジオ・アルバム |
| 2024 | Expedition One | スタジオ・アルバム |
| 2022 | Live At Sweden Rock Festival 2022 | ライヴEP(配信限定) |
| 2021 | A Virtual World | スタジオ・アルバム |
| 2019 | Biomechanicals | スタジオ・アルバム |
| 2017 | Heroes in Time | スタジオ・アルバム |
単独シングル——「Afterlife」「Nightmare」(2017年)、「Afterlife (Piano Version)」「Nightmare (K - Line Sandmaniac Remix)」(2018年)、「Far from the Sanctuary」「Apocalypse」「Social Butterflies」(2019年)、「Hunting High and Low」「We Bring You the Stars」「Peacekeepers」(2020年)、「A Virtual World」「Cloud Connected」(2021年)、「Full Moon」(2022年)、「Hurricane」「Take My Hand」「Disciples of the Stars」「Blazing Skies」「New Generation」「Aurora」(2023年)、「Blazing Skies (Live at Skogsröjet)」「Cyberdome (Live at Skogsröjet)」(2024年)、「We Stand Tall」(2025年)、そして『Discovery』からの5曲——は、当サイトには登録していない。
出典について
この記事は、バンドの公式サイト metalite.se のプレス用紹介文、リリース一覧、公演一覧、および2023年7月3日と2026年6月25日のニュース記事(いずれもレーベルのプレスリリース全文を含む)、ワードレコーズの『Discovery』商品ページ、RAMzine が2019年12月7日に掲載したエドウィン・プレムベリへのインタビュー、Blabbermouth.net の2026年5月30日の『Discovery』告知記事、タワーレコード・オンラインの各国内盤商品ページ、MusicBrainz がアーティスト 18231ca5-d244-436b-9642-b2d4442c14b9 について持つリリース・データ、そして iTunes Store 日本のカタログを読んで書いた。発売日・レーベル・品番・価格は日本盤についてはタワーレコードの商品情報から、国際盤については MusicBrainz のリリース行から採り、収録曲は同じ行とバンド自身のリリース一覧を突き合わせている。動画はすべて投稿チャンネルを確認しており、ファンによる再アップロードは含めていない。
Trivia
初期3作の日本盤には、いずれも日本盤だけの曲が1曲ずつ入っている。バンド自身のリリース一覧は日本盤を国際盤と別の項目として掲げ、追加された曲に「Japanese Bonustrack」と注記している。『Heroes in Time』は「In the Middle of the Night」のピアノ・ヴァージョン、『Biomechanicals』は「Riders of the Storm」、『A Virtual World』は「Aftermath」。いずれも国際盤には無い曲である。4作目『Expedition One』のボーナス2曲は国際盤のデジタル版にも付くもので、5作目『Discovery』の日本盤は国際盤と同じ全12曲。日本盤だけの曲が続いたのは、結果として最初の3枚だけだった。
バンドは2015年、ストックホルムで始まった。立ち上げたのはギタリストのエドウィン・プレムベリとヴォーカリストのエマ・ベンシングの2人である。プレムベリは曲と詞を書き、制作を統括する立場に立った。公式のプレス用紹介文は、このバンドが結成以来ジャンルの境界を押し広げてきたと書き、その出発点として2017年のデビュー作『Heroes in Time』を挙げている。設立者2人のうち1人はデビュー作の翌々年に去るが、もう1人は現在まで同じ役割を続けている。
デンマークのヤコブ・ハンセンは、このバンドの5枚すべてに関わっている。デビュー作『Heroes in Time』ではプロデュースまで手がけ、以後はミックスとマスタリングを担当。公式の紹介文と、AFMおよびレイニング・フェニックス・ミュージックの発表のいずれもが、VOLBEAT、EVERGREY、AMARANTHEを並べて彼を紹介している。レーベルが3度変わり、ヴォーカリストが交代し、ドラマーが2度替わってもなお、音を仕上げる人だけが10年間動いていない。
デビュー作には2人の客演がいる。公式のプレス用紹介文によれば、『Heroes in Time』にはASCENSIONのフレイザー・エドワーズと、WIGELIUSのヤコブ・スヴェンソンが参加した。どちらも同じスウェーデンのメロディック系のバンドの人間である。以後のアルバムで外部の演奏者が名指しで紹介されることはなく、客演が置かれたのはこの1枚だけになっている。
4作目と5作目は、3年離れた一つの物語である。AFMが2023年に出した『Expedition One』のプレスリリースは、舞台を2055年と説明している。健康状態が人の一生を左右するようになった世界で、情報機関と軍の出身者、そしてテック企業を離れた経営者からなる離反チームが、5人の「指揮官」に率いられて遠い惑星への脱出計画を立てる——というのがその筋書きだった。2026年の『Discovery』の告知は、その3年後の2058年を舞台とし、地球を離れた人類のその後を描くと述べている。前作の結末が次作の前提になっている。
『Expedition One』の14曲目「Utopia」は、バンドの歴史で最初のインストゥルメンタルである。AFMのプレスリリースはこの曲をそう紹介したうえで、同じアルバムには「Blazing Skies」「Aurora」「Free」のような従来どおりの引き締まった曲と、「Sanctum Of Light」「Outer Worlds」「Paradise」のようにファンを驚かせるであろう曲が同居すると書いている。16曲を1本の物語に通そうとした結果として、歌のない曲が初めて必要になったという読み方もできる。
コンセプト作を書く動機は、聴き手の言葉だった。AFMのプレスリリースのなかでプレムベリは、ファンから繰り返し「あなたたちの曲は映画のようだ」と言われてきたことを挙げ、それならばと『Heroes In Time』『Biomechanicals』『A Virtual World』の3作を一本の弧でつなぐ物語を書こうとした、と説明している。最初は少し難しかったが、話の骨格が決まってからは満足のいく結果になったという。同じ発表のなかで彼は、この4年から5年でバンドの音は相当に変わり、とりわけ制作の質が上がったとも述べている。
2022年のライヴEPは、1曲ずつ小出しにされてから1枚にまとまった。6月9日のスウェーデン・ロック・フェスティヴァル出演の音源から4曲が選ばれ、AFMは9月15日に「We Bring You The Stars」、9月29日に「Far From The Sanctuary」、10月13日に「Peacekeepers」、10月27日に「Cloud Connected」と、およそ2週間おきに公式ライヴ映像を公開していった。EP本体『Live At Sweden Rock Festival 2022』が出たのは翌10月28日である。CDは製造されず、日本盤も無い。収録された4曲のうち「We Bring You the Stars」だけは、どのアルバムにも入っていない単独シングルの曲である。
News
METALITE、新曲「The Metal Elite」のビジュアライザーを公開 新作『Discovery』は9月25日発売
「The Metal Elite」は、9月25日にPerception(Reigning Phoenix Music)から発売されるスウェーデンのメロディック・メタル・バンドの新作『Discovery』からの先行曲。
MVを再生Current Members / 現メンバー
公式サイトで確認した現行ラインナップです。2026-09-20時点。
Albums
レイニング・フェニックス・ミュージック傘下のパーセプションから2026年9月25日に世界同時発売される5作目。前作『Expedition One』の2055年から3年後、地球を捨てた人類のその後を描くコンセプト作で、全12曲。国内盤はワードレコーズから日本語解説書と歌詞対訳を付けて同日発売される。
AFMレコーズから2024年1月19日に発表された4作目。2055年の地球を舞台に、荒廃した星から人類を運び出そうとする5人の指揮官と離反者たちの遠征を描いたコンセプト作で、バンド初のインストゥルメンタル「Utopia」を含む全16曲。日本盤は2日早い1月17日にマーキー・インコーポレイティドから発売された。
2022年6月9日、スウェーデン最大の野外フェス、スウェーデン・ロック・フェスティヴァルでのステージから4曲を収めた配信限定のライヴEP。AFMレコーズが同年秋、1曲ずつ映像とともに公開し、10月28日に4曲をまとめて発表した。CDは製造されていない。
AFMレコーズから2021年3月26日に発表された3作目。エリカ・オールソンを迎えて2枚目にあたり、SF的な主題をさらに押し広げた全11曲。日本盤は2日早い3月24日にマーキーから発売され、日本盤のみのボーナス・トラック「Aftermath」を加えた全12曲となった。
AFMレコーズへ移籍して最初の2作目にして、エリカ・オールソンが歌う初めてのアルバム。電子的な質感と打ち込みのリズムを一段押し出した全11曲で、2019年10月25日発表。日本盤は11月20日にマーキーから、「Riders of the Storm」を加えた全12曲で発売された。
2017年10月27日にインナー・ウーンド・レコーディングスから発表されたデビュー作。ギタリストのエドウィン・プレムベリとヴォーカリストのエマ・ベンシングが立ち上げたバンドの最初の全11曲で、ヤコブ・ハンセンがプロデュースを担当した。日本盤は12月20日にルビコン・ミュージックから、ピアノ・ヴァージョンを加えた全12曲で発売。