KOIAI

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Biography

ツイン・ギターが牽引する日本のハードロック
KOIAI、新体制での再出発

プロフィール

結成2022年12月、日本
メンバー桜田ミレイ(Vocal)/Li-sa-X(Guitar)/Hazuki(Guitar/NEMOPHILA)/ユニカインパクト(Bass)/佐藤奏(Drums)
旧メンバーKOTONO(Vocal、2022年〜2025年)
出身日本
音楽性Hard Rock、Progressive Metal
レーベルFerment Label(日本テレビ音楽)/Interstellar Production(〜2024年)

1. 音源より先に海外の舞台へ立ったバンド

KOIAIは、2022年12月に結成された日本のバンドである。ギターのLi-sa-XとHazukiという二人のプレイヤーを軸に据えた編成で、結成からわずか2か月後の2023年2月、まだ正式な音源を1枚も発表していない段階でインドのOddball Festivalに招かれ、The AristocratsやBloodywoodと同じ舞台に立った。音源より先に海外のフェスティバルから声がかかるという、順序の逆転した出発である。

音楽性の説明はメディアによって振れ幅がある。バンド自身は初期の「Take It or leave It」について、メタル寄りではなく、レイドバックしたオーセンティックなハードロックに仕上がっていると語っており、一方で海外の音楽メディアはKOIAIを「メタルとジャズの間」を行き来する、ジャンルの枠に収まらない作風として紹介してきた。バンドが掲げるコンセプトは「ポップでロックでダンサブル」であり、テクニカルな演奏と歌モノとしての聴きやすさを同時に成立させようとする姿勢が一貫している。本稿では、結成の経緯、4枚のEP、ボーカル交代を経た新体制までを整理する。

2. Li-sa-X BANDからKOIAIへ(2022)

KOIAIの出発点にはLi-sa-X BANDがある。Li-sa-Xは12歳でデビューしたギタリストで、Hazukiはそのサポート・ギタリストとして6年にわたり彼女を支えてきた。一方のKOTONOは、在籍していたIRONBUNNYの解散を経ている。二つのグループがほぼ同時期に活動を終えたことで、三人が新たに手を組むという流れが生まれた。

直接のきっかけとなったのは、Li-sa-X、Hazuki、KOTONOの三人によるPolyphiaのカバーでの共演である。2022年12月、この顔合わせがそのままKOIAIというバンドの結成につながった。Hazukiはこの時点でNEMOPHILAのギタリストとしても活動しており、KOIAIは掛け持ちを前提とした編成として始まっている。

3. 2枚のEPと4人編成の確立(2023)

2023年5月1日、KOIAIは1st EP『Deep Indigo』を自主制作でリリースする。「Make You Regret」「Future of Those Days」「Your Socks」「No More Lies」「Take It or Leave It」の5曲入りで、EPに先立つ2月には「Take It or leave It」のショート版が、5月6日には「Make You Regret」のミュージック・ビデオが公開された。

同年10月6日には、2nd EP『Deep Love』をInterstellar Productionから発表する(品番ISPR-0002)。「Inside」「One Way or Another」「Straight To My Heart」「A New Picture」「My Breath」の5曲で、1st EPからわずか5か月というペースだった。そして2023年12月、結成1周年を祝う場で、ドラムの佐藤奏が4人目の正式メンバーとして加入する。これによりKOIAIは4人編成のバンドとして体制を固めた。

4. 『Come see me』と初の海外ツアー(2024〜2025)

2024年11月20日、3rd EP『Come see me』をCDでリリース(Interstellar Production、品番ISPR-0004)。配信版は12月10日に届けられた。表題曲のミュージック・ビデオはEPに3か月先行して8月15日に公開されている。国内では1,000人規模の会場でのワンマン公演をソールドアウトさせ、結成2年で確かな動員力を示した。

しかし2025年3月、結成時からボーカルを務めてきたKOTONOが、耳と喉の治療に専念するためバンドを離れることが発表される。それでもKOIAIは同年6月末から初のヨーロッパ公演に踏み出した。6月29日にフランス・トゥールのJapan Tours Festival、7月2日にドイツ・ケルンのHelios 37、7月5日と6日にポツダムのAnime Messeという4公演である。この時期のステージは、Li-sa-XとHazukiを中心に、ボーカルのneneとベースのわかざえもん(ex-East Of Eden)がサポートとして支えた。

5. 新体制と『Starting Over』(2025〜2026)

2025年11月、新たなボーカルとして桜田ミレイが加入し、KOIAIは再始動する。さらに2026年3月にはベースのユニカインパクトが正式メンバーとなり、桜田ミレイ(Vo.)、Li-sa-X(Gt.)、Hazuki(Gt.)、ユニカインパクト(Ba.)、佐藤奏(Dr.)という5人編成が確定した。結成以来、初めてサポートに頼らないフル・メンバーの布陣である。

2026年5月29日には、日本テレビと日本テレビ音楽が立ち上げた360度型アーティストビジネスの新レーベル「Ferment Label」の第1弾アーティストとしてKOIAIが発表された。そして7月15日、新体制での最初の作品となる4th EP『Starting Over』がリリースされる(品番FRMT-009)。表題曲は先行して6月3日にデジタル配信され、日本テレビ系『DayDay.』の2026年8月度エンディングテーマにも起用された。

リリース後、バンドは7月31日から8月2日にかけての「Heavy Kawaii Fes 2026」に出演し、8月10日の福岡公演を皮切りにツアー「KOIAI LIVE TOUR 2026『Starting Over』」へと進んだ。ボーカル交代という転機を、そのままタイトルに掲げた再出発である。

6. メンバー詳細プロフィール

桜田ミレイ — Vocal

2025年11月にKOIAIへ加入したボーカリスト。KOTONOの脱退を経たバンドの再始動を担い、2026年7月の4th EP『Starting Over』が加入後初の作品となった。

Li-sa-X — Guitar

12歳でデビューしたギタリストで、KOIAIの中核を成す存在。バンドの前身にあたるLi-sa-X BANDから続く活動の延長線上にKOIAIがある。Hazukiとのツイン・ギターがバンドの音楽的な軸となっている。

Hazuki — Guitar

NEMOPHILAのギタリストとしても活動するプレイヤー。Li-sa-Xが12歳でデビューして以来、サポート・ギタリストとして6年にわたり彼女を支えてきた関係が、そのままKOIAIの土台となった。

ユニカインパクト — Bass

2026年3月に正式メンバーとして加入したベーシスト。この加入によってKOIAIは5人編成となり、サポートを立てない布陣が完成した。

佐藤奏 — Drums

2023年12月、結成1周年の場で4人目の正式メンバーとして加入したドラマー。細身ながら力強い演奏で知られ、KOIAIのリズムを支えている。

KOTONO — Vocal(2022年〜2025年)

結成時からKOIAIのボーカルを務めた。IRONBUNNY解散を経て合流し、『Deep Indigo』『Deep Love』『Come see me』の3枚のEPに参加。2025年3月、耳と喉の治療に専念するため脱退が発表された。

7. ディスコグラフィ

発売年タイトル区分
2023Deep Indigo1st EP(5月1日/自主制作)
2023Deep Love2nd EP(10月6日)
2024Come see me3rd EP(11月20日)
2026Starting Over4th EP(7月15日)

8. 総括

KOIAIは、Li-sa-XとHazukiという二人のギタリストを軸に、2022年12月に結成された日本のバンドである。音源を発表する前に海外のフェスティバルへ招かれるという異例の出発を切り、4枚のEPを重ねながら、1,000人規模のワンマンとヨーロッパ公演までを実現してきた。ボーカルの交代という大きな転機を経てなお歩みを止めず、桜田ミレイとユニカインパクトを迎えた5人編成で、日本テレビ音楽の新レーベルの第1弾アーティストという足場を得ている。『Starting Over』というタイトルが示すとおり、バンドの物語はいま二度目の出発点に立っている。

Trivia

KOIAIというバンドが存在する直接のきっかけは、一本のカバー動画だった。Li-sa-Xは以前からPolyphiaと交流があり、同バンドの来日公演でオープニング・アクトを務めた経歴も持つ。その縁もあって「ABC」の歌詞のかわいらしさを気に入り、Kotono、Hazuki、Li-sa-Xの3人で実験的にカバー映像を作ることになった。コロナ禍のさなかで一堂に会せなかったため、各自がリモートで撮影した素材をまとめる形で仕上げられている。バンドはこの映像を、ここからすべてが始まった記念すべき記録だと位置づけており、作ったこと自体が結成の決め手になった。

出典: muevo voice(KOIAI ポップでロックでダンサブル)

KOIAIが最初に立った大きな舞台は日本ではなくインドだった。2023年2月、まだ正式な音源を1枚も出していない段階でOddball Festivalに招かれ、The AristocratsやBloodywoodらとともに3都市を回っている。自主制作の1st EP『Deep Indigo』が出るのはその3か月後、5月1日のことで、しかも公式ECサイトでの通販限定だった。音源より先に海外のフェスから声がかかるという、順序の逆転した出発である。

出典: muevo voice(KOIAI ポップでロックでダンサブル)

桜田ミレイにとって、KOIAIからの声掛けは最後の機会だった。幼い頃から歌だけをやってきたものの受けたオーディションには落ち続けており、この先どうするかを考えていた時期にバンドから連絡が来る。絶対にKOIAIのヴォーカルになりたいと思ったという。緊張しなさそうだと言われることが多いそうだが、実際には加入後、初めてステージに立つ前日は緊張のあまり泣いたと明かしている。

出典: 激ロック(KOIAI インタビュー 1/2)

『Starting Over』の制作は、Li-sa-Xが曲を書けない状態から始まっている。メンバー脱退の衝撃が残り、バンドの新しい像も定まらないままで、本人はスランプだったと振り返る。そのため冒頭2曲「Starting Over」「Reboot the Abyss」はプロデューサーが作曲し、Li-sa-X、Hazuki、佐藤奏はアレンジで自分たちの色を出す形をとった。3曲目「Once in a lifetime」あたりからユニカインパクトが制作に加わり、最後の「Hoax」「Meant to be」はLi-sa-Xの作曲で、締め切り間際に仕上がったという。

出典: 激ロック(KOIAI インタビュー 1/2)

3人が知り合う筋道はラジオにあった。Kotonoが在籍していたIRONBUNNYが番組のMCを務めており、Li-sa-Xも、Hazukiがギターを弾くNEMOPHILAも、その番組に出演した経験があった。そこから交流が始まっていたところへ、Li-sa-X BANDのヴォーカルが脱退し、ほぼ時を同じくしてIRONBUNNYも解散する。双方が同時に居場所を失った状態から一緒にやろうという話になり、KOIAIの結成につながった。

出典: muevo voice(KOIAI ポップでロックでダンサブル)

インド遠征の宿では、メンバーの寝相にまつわる出来事が二つ起きている。Hazukiと同室だったKotonoは、ベッドで寝ていたかと思うと突然起き上がって上半身を直角にし、そのまま倒れて眠り直した。本人にその記憶はないという。もう一つは佐藤奏で、部屋の鍵を閉めたまま眠り込んでしまい、同室のLi-sa-Xが中に入れなくなった。全員で起こそうと試みたが、まったく起きなかった。

出典: YOUNG GUITAR(葉月 連載コラム「はづきんのはひふへほ」Vol.5)

HazukiがLi-sa-Xと初めて会ったときの感想は、天才とはこの子のことを言うのか、というものだった。以来Li-sa-Xの初のソロ・ライヴから関わり、Li-sa-X BANDを経てKOIAIに至るまで並走している。HazukiはLi-sa-Xを妹のような存在だと表現する一方、自身の連載コラムでは姉というより母のような気持ちになることがあるとも書いている。二人ともギタリストだが、対抗心のようなものは互いに一切ないという。

出典: 激ロック(KOIAI インタビュー 2/2)

桜田ミレイはオーディションを通じて加入している。前任ヴォーカルの脱退後も決まっているライヴが残っており、バンドは対応を迫られていた。ほかにも紹介されたヴォーカリストはいたが、桜田と顔を合わせた時点でメンバーの意見が満場一致になったとHazukiは語る。ヴォーカルが固まることはバンドの方向性が固まることでもあり、そこからの数か月は制作も含めて順調に進んだという。

出典: 激ロック(KOIAI インタビュー 1/2)

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News

【国内】エリック・マーティン(MR. BIG)、初のドキュメンタリー映画『KIZUNA』第3弾予告編を公開

1985年のソロ・デビューから40年の歩みと日本との関わりを追った作品で、12月4日から全国順次公開。監督は川岸才門、ナレーションは小林克也が務め、松本孝弘(B'z)、武井壮、Li-sa-X(KOIAI)、佐藤奏(KOIAI)、わかざえもんが出演する。

出典: NME Japan(2026年9月3日)

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【国内】KOIAI、明治座公演を収めたライヴBlu-rayを10月28日に発売 10月25日に横浜Bay Hallでリリース・イベント

7月31日に東京・明治座で開催された『KOIAI LIVE TOUR 2026「Starting Over」in TOKYO/HEAVY KAWAII FES 2026』でのライヴを全21曲収録する。初回限定盤(9,500円税込/FRMT-010)にはB5サイズ48ページのフォトブックが付属し、通常盤は7,500円税込/FRMT-011。発売に先駆けて10月25日に横浜Bay Hallでリリース・イベント「-Talk & Live-」を開催し、ライヴに加え鮎貝健をMCに迎えたトークと、会場でBlu-rayを購入した人を対象としたサイン会を実施する。

出典: KOIAI公式(2026年8月30日)

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Current Members / 現メンバー

2026-08-10時点の公式情報で確認した現行ラインナップです。公式プロフィール

桜田ミレイ
Vocal
Li-sa-X
Guitar
Hazuki
Guitar
ユニカインパクト
Bass
佐藤奏
Drums

Albums

Starting Over EP
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桜田ミレイを迎えた5人編成での最初の作品。表題曲は日本テレビ系『DayDay.』2026年8月度エンディングテーマに起用された4th EP。

Come see me EP
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KOTONO在籍期の最後のEP。表題曲のミュージック・ビデオを先行公開し、翌年の初ヨーロッパ公演へとつながった5曲入り。

Deep Love EP
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1st EPから約5か月で届けられた2作目のEP。「Inside」から「My Breath」まで、5曲すべてが公式音源として順次公開された。

Deep Indigo EP
/

自主制作でリリースされたデビューEP。音源発表より前にインドのフェスへ招かれたバンドが、初めて世に出した5曲。