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ARTIST
Iron Maiden
LINER NOTES
LANGUAGE
『Iron Maiden』は、スティーヴ・ハリスの跳ねるようなベースを核に、スピード、メロディ、そして路上の荒々しさをひとつにまとめた、鮮烈なデビュー作だ。ポール・ディアノの歌は、後のブルース・ディッキンソン期とは異なる切迫感を持ち、二本のギターとクライヴ・バーのドラムを、鋭く前へと導いていく。
冒頭“Prowler”の疾走、シングル“Running Free”の生々しい勢い、そして大作“Phantom of the Opera”の巧みな展開力まで、すでにバンドの強烈な個性は明確に確立されている。“Sanctuary”“Remember Tomorrow”、そして表題曲“Iron Maiden”も、初期ならではの荒削りな魅力を放っている。パンク由来の切迫感と、ヘヴィ・メタルの構築力が、見事に同居しているのが本作の特徴だ。
荒々しく前へ走るリフ、跳ねるベース、切迫した歌が互いを押し出し、街の熱気まで封じ込めたような初期衝動を伝えている。曲は直線的に突進するだけでなく、短いギターの応答や、不穏なメロディを挟むことで、若さゆえの危うさを強烈な個性へと変えている。NWOBHMの熱を保ちながら、後の壮大な物語性へとつながる設計図を描いた、歴史的に重要な一枚と言える。
TRACK LIST
- 1.Bring Your Daughter To The Slaughter
- 2.Murders In The Rue Morgue
- 3.Aces High
- 4.Flight Of Icarus
- 5.Wasted Years
- 6.Remember Tomorrow
- 7.The Clairvoyant
- 8.Prisoner
- 9.Sanctuary
- 10.Powerslave
- 11.Killers
- 12.Fear Of The Dark