GODSMACK TRIVIA
Trivia
GODSMACK が日本で演奏する機会は、ある時期から途絶えた。その理由についてシャノン・ラーキンは、2023年の激ロックのインタビューで、自分たちが呼ばれなくなったのだと説明している。日本に行くのが嫌になったわけではなく、招聘側から、同じジャンルの日本のバンドに力を注ぎたい、オファーを出せるだけの資金が無い、と伝えられたのだという。ただし彼は、それが本当かどうかは自分には分からないとも断っている。彼によれば、実際に日本で演奏したときの動員は2,000人ほどで、同世代の DISTURBED も同じように来られなくなったと聞いている、とのことだった。
4回のプラチナ認定を受けた GODSMACK のデビュー作は、もともと2,500ドルで録音されたものだった。バンド公式サイトの BAND ページによれば、録音は1996年で、彼らは1997年に『All Wound Up…』という題でこれを自主リリースしている。その後 Republic/Universal Records が複数作契約を提示し、リミックス版が1998年に『Godsmack』として出し直された。同じ音源が、独立レーベルの自主制作盤からメジャーのデビュー作へと姿を変えたことになる。
GODSMACK は、ビルボードのメインストリーム・ロック・ソング・チャートで26曲をトップ10に送り込んでいる。バンド公式サイトによれば、この数字は同チャートの40年の歴史のなかで2番目に多く、VAN HALEN と SHINEDOWN と並ぶ。同ページはまた、トップ10入りしたロック・ソングの数で FOO FIGHTERS を上回り、地元の英雄である AEROSMITH をも上回っていると書いている。ヒット曲が多すぎて、1晩に15曲やってもトップ10シングルを全部は演奏しきれない、というのがサリー・エルナの説明である。
2024年10月26日、モヒガン・サン・アリーナのソールド・アウト公演が、その4人が同じステージに立つ最後の夜になった。バンド公式サイトに掲載されたサリー・エルナの文章は、この公演をそう位置づけたうえで、トニー・ロンボラとシャノン・ラーキンの脱退により、30年以上親しまれてきた GODSMACK にとってはこれが最後のカーテン・コールだと書いている。Blabbermouth が2025年4月に伝えたエルナの声明によれば、2人は円満に、ツアーから離れて静かな生活を送りたいという理由だけで永久に引退した。この夜の記録は Blu-ray、CD、ヴァイナルで発売されている。
バンドの最初の名前は THE SCAM だった。Songfacts によれば、GODSMACK という名前が生まれたのは、サリー・エルナがドラマーのトミー・スチュワートの唇にできた口唇ヘルペスを1日中からかった翌日、自分の唇の同じ場所に同じ大きさのものができていたときのことである。誰かが「トミーをからかったから神様に叩かれたんだ」と言い、そこから名前が決まった。メンバーはこれが ALICE IN CHAINS の『Dirt』収録曲の題名でもあることを知っていたが、名前として良すぎて見送れなかったという。
最初の2枚のアルバムでドラムを叩いていたのは、シンガーのサリー・エルナ本人だった。激ロックのインタビューで、3作目『Faceless』から加入したシャノン・ラーキンがそう説明している。彼によれば、それ以前のバンドにはトミー・スチュワートがいたが、アルバムのドラムはエルナが叩いた。エルナがもともとドラマーであることは、バンドのライヴでいちばん有名な見せ場にもつながっている。
GODSMACK のライヴを象徴する演目は、ドラム・バトルである。Blabbermouth が2026年に伝えたところによれば、これは1990年代半ば、サリー・エルナがまだドラムの後ろに座っていた時期に始まり、当初は初期のドラマーの傍らでエルナがコンガを叩くという形だった。シャノン・ラーキンの加入後に本格的な打楽器の一騎打ちへと発展し、2台のフル・ドラム・キットと回転するステージ台を使う規模になる。エルナによれば、この演目には型として守る部分と、即興のために意図的に空けた部分の両方があり、自由に作れる余地を残すためにそう組んだのだという。
「I Stand Alone」は、映画側の最初の希望を断ったところから生まれた曲である。Songfacts に載るサリー・エルナの説明によれば、『スコーピオン・キング』の監督チャック・ラッセルは GODSMACK のファンで、映画に「Voodoo」を使いたいと考えていた。ただし曲がやや古いため録り直してほしいと求められ、エルナはそれには乗り気ではなかった。代わりに彼が提出したのが、書き上げたばかりの新曲「I Stand Alone」だった。曲は2002年にサントラで発表され、翌2003年のアルバム『Faceless』に収められている。
日本盤が出るまでには時間がかかった。ユニバーサル ミュージックの商品ページによれば、メジャー・デビュー作『Godsmack』の日本盤(品番 MVCU-24068)が発売されたのは2000年4月19日である。本国での発売は1998年なので、1年半あまり遅れて日本に届いたことになる。バンド公式サイトの説明では、この作品はもともと1996年に2,500ドルで録音され1997年に自主リリースされたものなので、最初の録音から数えると日本の店頭に並ぶまでに4年近くかかった計算になる。
ユニバーサル ミュージックのゴッドスマックのディスコグラフィに並ぶ日本盤は、3タイトルしかない。2000年4月19日の『ゴッドスマック』、2003年4月2日の『フェイスレス』(UICU-1040)、そして2004年3月10日のEP『ジ・アザー・サイド』(UICU-1053)である。バンドはその後も『IV』『The Oracle』と作品を出し続けているが、この一覧はそこで止まっている。日本語のプロフィールも2003年の『Faceless』までしか書かれていない。
日本盤で最後に出たのは、アルバムではなくEPだった。ユニバーサル ミュージックによれば、『ジ・アザー・サイド』の日本盤は2004年3月10日発売、品番は UICU-1053。この作品はバンドのアコースティックEPで、Songfacts によれば、ここには「Awake」を作り直した「Asleep」という曲が入っている。ピアノが加わり、音は柔らかく、原曲よりずっと短い。代表曲を、題名ごと裏返した形である。
4作目『IV』は、発売週の全米アルバム・チャートで1位を獲得している。BARKS が2006年5月に伝えたところによれば、この初登場1位は、テイキング・バック・サンデイの『Louder Now』とブルース・スプリングスティーンの『We Shall Overcome: The Seeger Sessions』を抑えてのものだった。前作『Faceless』に続く2作連続の全米1位である。同じ記事は、バンドがその年の7月に来日すると書き添えている。1stシングルは「Speak」だった。
アルバム制作から離れたら最初に行くのは日本だ、とシャノン・ラーキンは2023年の激ロックのインタビューで語っている。バンドとしての仕事ではなく、観光客として来て、うまいものを食べ、この国をもう一度体験したいのだという。彼はまた、世界中を回ってきたなかで日本が最も美しい文化を持つ国だと述べ、いつかまた日本で演奏することになると思う、とも話している。
サリー・エルナがこのバンドを始めたのは、前のバンドが解散した後だった。ユニバーサル ミュージックの日本語プロフィールによれば、彼は1994年に解散したストリップ・マインドのドラマーで、その後に旧友と活動を始め、幾度もの編成変更を経て GODSMACK ができあがった。自主制作したアルバム『Godsmack』を地元のCDショップで売り始めたところ大きな反響があり、同じ頃に元エクストリームのポール・ギアリーが目を留めて彼の運営するマネージメントと契約、続いてユニバーサル傘下のリパブリックとの契約が成立する。ドラマーとして出発した人物が、ヴォーカリストとしてバンドを率いることになった。
1曲のバラードから、財団がひとつ生まれている。Songfacts によれば、「Under Your Scars」がきっかけとなってバンドは非営利団体 The Scars Foundation を立ち上げた。重度のうつ、依存症、いじめ、PTSD、自殺予防といった課題に取り組む団体である。バンド公式サイトが2024年4月に出した5周年の報告によれば、音楽業界向けのメンタルヘルス基金を設立し、アパラチア地方の農村部で400人以上の子どもたちと関わり、4,000人を超える参加者のグループを運営し、若者向けのアンバサダー制度と退役軍人向けの取り組みを立ち上げ、奨学制度で通う若者たちに無料のカウンセリングを提供してきた。
ミュージック・ビデオ1本のために、バンドは2年をかけて中学生と付き合った。ユニバーサル ミュージックが2020年に伝えたところによれば、「Unforgettable」のビデオは、20人の中学生がスタジオでサビの録音に参加するところから始まる2年越しの企画だった。生徒たちは2018年8月22日のニューハンプシャー州ギルフォードでの公演に招かれてステージで一緒に歌い、バンドは彼らの学校を訪ねて曲を教え、音楽業界を学ばせるためにニューヨークへも連れて行った。撮影本番では、ニューイングランド一帯から400人以上の若い演奏者がニューハンプシャー州マンチェスターの SNHU アリーナに集められている。アメリカの多くの地域で学校の音楽教育の優先順位が下がるなか、音楽の力が人生を豊かにするというビデオを作ることが大事だと考えた、というのがバンドの説明である。
最後のアルバムでは、最初のチームが呼び戻された。バンド公式サイトによれば、『Lighting Up the Sky』はサリー・エルナとアンドリュー・マードック(通称マドロック)の共同プロデュースで、マードックは1作目『Godsmack』と2作目『Awake』を手掛けた人物である。ミックスは『The Oracle』と『1000hp』を手掛けたデイヴ・フォートマンが担当した。アルバムの主題がこれまでの道のりを辿り直すことだったので、当時のチームを呼び戻すのが自然に思えた、というのがエルナの説明である。制作は急がず、2年近くかけて断続的に進められた。
全米1位を獲得したアルバムが、20年以上ヴァイナルになっていなかった。バンド公式サイトの告知によれば、『Awake』のヴァイナルが初めて予約受付を始めたのは2024年3月、『Faceless』は同年6月に「初のヴァイナル化」として、『IV』も同じ年に「初めてヴァイナルでリリースされる」として案内されている。CD全盛期に出た作品が、ヴァイナルの復権によって四半世紀近く経ってから盤になった形である。
GODSMACK の最初のギタリストは、1996年にバンドを離れている。Songfacts によれば、リー・リチャーズは家庭の事情でバンドを去り、後に DROPBOX というバンドに加わった。同バンドが唯一残した2004年のセルフタイトル作では、サリー・エルナがドラムを叩いている。バンドを率いる立場になった人物が、かつての同僚の作品では叩き手として参加したことになる。
ドラム・セットの主は3作目で入れ替わった。Songfacts によれば、トミー・スチュワートは1995年から2002年までバンドに在籍し、その後任として2002年にシャノン・ラーキンが加わっている。ラーキンはハードコア・パンク・バンド AMEN の出身で、彼が正式に叩いた最初のアルバムが2003年の『Faceless』だった。ロビー・メリルはベースで一貫して在籍しており、サリー・エルナと並ぶ最古参である。
2人が抜けた後のツアーは、他のバンドの助けを借りて完走した。Blabbermouth が2025年4月に伝えたサリー・エルナの声明によれば、EVANESCENCE のウィル・ハント(ドラムス)と DOROTHY のサム・コルタン(ギター)が、進行中のヨーロッパ日程を務め上げるためにトニー・ロンボラとシャノン・ラーキンの代役に入った。同じ声明でエルナは、後任を正式に決めてはいないと述べている。この2025年のヨーロッパ・ツアーは3月22日、ブルガリアのソフィアにある Arena 8888 で幕を開けていた。
2026年のドラム席は、シーズン中に2度替わっている。Blabbermouth によれば、春に加入したウェイド・マーフは5月8日のフロリダ州デイトナ・ビーチの Welcome To Rockville から5月30日のヒューストンまで10本以上を叩いた後、突然バンドを離れた。その穴を埋めたのが元 DREAM THEATER のマイク・マンジーニで、彼のバンドとしての初ステージは6月12日、ミズーリ州リヴァーサイドの Morton Amphitheater。マンジーニは自身の投稿で、リハーサルなしで任せてくれたことへの感謝を書いている。DREAM THEATER には13年在籍し、2010年に7人の候補から選ばれるオーディションを経て加入した人物である。
メジャー契約のきっかけは、ラジオ局のDJ1人だった。Songfacts によれば、「Whatever」は1997年に自主リリースされ、マサチューセッツ州のラジオ局 WAAF のディスク・ジョッキーが自分の番組で流し始めたことが、リパブリック・レコーズとの契約につながった。GODSMACK はクラブでの活動を通じて固定客を持っていたが、それまでラジオでの露出は一度も無かった。「Whatever」は1998年、契約直後に改めてシングルとして発売されている。
メジャー・デビュー作は、警告シールが無いまま出荷された。Songfacts によれば、レコード会社はこのアルバムに「explicit content」の表示は不要と判断し、シールを貼らずに出した。その結果ウォルマートとKマートは店頭に置いたが、「Whatever」などの歌詞に含まれる言葉が知られるようになると、客からの苦情を受けて両社ともアルバムを撤去した。表示が無かったことが流通を広げ、同じ理由でそれを失った形である。
自主制作盤に間に合わなかった曲を、バンドは輪ゴムで解決した。Songfacts に載るサリー・エルナの説明によれば、「Whatever」を録音したのは1997年のデモ・アルバム『All Wound Up』が仕上がった後だったため、最初のプレスには入っていない。そこで彼らはこの曲だけを収めたCDをプレスし、それをアルバムに輪ゴムで留めて売った。この売り方が話題を広げるきっかけになったという。ちなみに曲名は歌詞に一度も出てこず、まだ無題だった曲をセットリストに載せる必要が生じた夜に、エルナがその場で「Whatever」と書き付けたのがそのまま残ったものである。
「Voodoo」を書くきっかけは1本の映画だった。Songfacts によれば、サリー・エルナはウェス・クレイヴンが1988年に撮った『Serpent and the Rainbow』を観てこの曲を書くことを決めている。歌詞の「蛇に噛まれた感覚が血管に入ってくる」という一節から、この曲はヘロインについて歌ったものだと受け取る人が多かったが、エルナはそれを否定し、儀式のさなかに走る精神的なエネルギーの比喩だと説明した。曲を書いたのはエルナとベースのロビー・メリルで、部族の祝祭で使われる打楽器が多用されている。
「Voodoo」のミュージック・ビデオも、同じ映画から発想されている。Songfacts によれば、監督はディーン・カーで、バンドはトウモロコシ畑で演奏し、湖からゾンビが現れて森をさまよう。出演者のなかには、アメリカの魔女術の高位祭司として知られるローリー・キャボットと、彼女のカヴンの面々が儀式を行う場面もある。曲のヴォーカルだけのイントロは、MTVの番組『Fear』のテーマにも使われた。
アルバムの最後には、曲目に載らない音が入っていた。Songfacts によれば、自主制作盤と1998年盤のどちらでも「Voodoo」が最後の曲として表示されるが、曲が終わってから約2分の無音が続き、そのあと「Voodoo」と同じ種類の打楽器が鳴りだす。一定のビートの下では、メンバーとプロデューサーがアルバムをどう作ったかを話す声が聞こえ、やがて群衆が「Voodoo」のコーラスを唱和しはじめる。声のひとつは LUXX のカトリーナ・チェスターのものである。この隠しトラックには「Witch Hunt」という題名があり、隠しようのないストリーミングの時代には、曲目にそのまま並んでいる。
「Voodoo」のメロディは、車の中でできた。Songfacts に載るサリー・エルナの説明によれば、彼はリハーサル・スタジオまでの短い運転のあいだにこの曲の旋律を思いつき、着くころにはおおよそ形にしていた。音楽がまだ何も無い段階でアカペラで書き上げた曲は、当時これだけだったという。彼はそれをギターのトニー・ロンボラに聴かせ、下に音楽を付けてほしいと頼んだ。
「Awake」はアメリカ海軍の募集キャンペーンに使われた。Songfacts によれば、この曲は海軍の「Accelerate Your Life」のコマーシャルで流れており、海軍は GODSMACK の「Sick Of Life」も使っている。曲がそうした形で使われたことについて、サリー・エルナはある雑誌の取材で、バンドはいかなる国のいかなる戦争も支持したことはなく、支持しているのは兵士たちだと述べている。「Awake」はメインストリーム・ロック・チャートで1位となり、2000年10月31日に出た2作目の表題曲でもある。
「Awake」のミュージック・ビデオは、映画で有名な建物で撮られている。Songfacts によれば、トロイ・スミス監督のこのビデオでは、囚人たちの暴動が起きようとしている刑務所の中庭でバンドが演奏する。撮影場所はオハイオ州マンスフィールドのオハイオ州立感化院で、1994年の映画『ショーシャンクの空に』が撮影された建物である。曲自体は、アルバム版5分04秒に対しラジオ版が4分33秒に短縮された。2001年にはジェット・リー主演のアクション映画『ザ・ワン』でも使われている。
「I Stand Alone」は2003年のグラミー賞で2部門にノミネートされている。Songfacts によれば、対象は最優秀ロック・ソングと最優秀ハード・ロック・パフォーマンスの2つで、受賞はそれぞれブルース・スプリングスティーンの「The Rising」と FOO FIGHTERS の「All My Life」だった。この曲はまた、2004年のゲーム『Prince of Persia: Warrior Within』に「Straight Out Of Line」とともに使われている。映画『スコーピオン・キング』のビデオには、主演のドウェイン・ジョンソンも登場する。
「Serenity」は、RUSH のドラマー、ニール・パートが書いた本から生まれた曲である。Songfacts によれば、サリー・エルナは彼の著書『Ghost Rider: Travels on the Healing Road』に強く心を動かされてこの曲を書いた。もとドラマーであるエルナはパートの大ファンで、オートバイも好きだった。彼は完成したデモをパート本人に送り、演奏に参加してくれないかと依頼している。パートはツアーの都合で応じられなかったが、曲を気に入ったと伝え、健闘を祈るという返事をよこした。この曲はバンドにとって初めてのアコースティック曲で、作曲はトニー・ロンボラが手伝っている。
4作目の題名『IV』には、「4作目」以上の意味が込められていた。BARKS が伝えたシャノン・ラーキンの説明によれば、ボストンでは four を「フー」と発音し、それがツアー中の楽屋の内輪の言い回しになっていたのだという。さらに彼は、『Led Zeppelin IV』や『Foreigner 4』をはじめ「IV」と題された作品は数え切れないほどあると述べ、ちょうど4枚目でもあるからぴったりだと考えて決めた、と語っている。
「Bulletproof」は、2018年のビルボード・メインストリーム・ロック・ソング・チャートの年間1位となった曲である。Songfacts によれば、これは『When Legends Rise』からの先行シングルで、ミュージック・ビデオは2018年2月7日にロサンゼルスのスタジオで撮影された。監督はバンドと長く組んできたトロイ・スミス。ビデオにはカントリー歌手のビリー・レイ・サイラス、元 SKID ROW のセバスチャン・バック、テレビ番組『Overhaulin'』のクリス・ジェイコブスがカメオ出演している。
「Under Your Scars」は、GODSMACK が初めてアルバムに入れた本格的なバラードである。Songfacts に載るサリー・エルナの説明によれば、彼の大叔父はシチリアで知られた作曲家で、父も今なおボストン近郊でイタリアのバンドを率いる音楽家である。そうした背景から彼は年を追うごとに幅広い楽器と音楽に立ち返るようになり、この曲ではブルガリア出身のイリーナ・チルコヴァにチェロを、ズヴェズデリーナ・ハルタコヴァにヴァイオリンを弾いてもらった。彼はこの曲を、AEROSMITH の「Dream On」や GUNS N' ROSES の「November Rain」のようなバラードで育った自分たちからファンへの贈り物だとも語っている。ビデオはパリス・ヴィゾーンが監督した。
『When Legends Rise』は、1枚のアルバムから3曲の全米1位を出した最初の GODSMACK 作品になった。Songfacts によれば、「Under Your Scars」がメインストリーム・ロック・チャートで1位に達したことで、表題曲と「Bulletproof」に続く同作3曲目の首位獲得となり、同一アルバムから3曲の1位が出たのはバンドにとって初めてだった。バンド公式サイトも、この3曲が立て続けに1位を取ったと記している。
最後のアルバムの最後のリフは、最初のアルバムの最初のリフだった。激ロックのインタビューでシャノン・ラーキンが明かしたところによれば、締めくくりの表題曲「Lighting Up The Sky」でイントロのフェードインの後に鳴る大きなリフは、デビュー作の1曲目「Moon Baby」のリフである。それはこのアルバム最後のリフでもあり、彼はこれをブック・エンドを付けたようなものだと表現している。カタログの最初と最後が同じ音で閉じられた形である。
『Lighting Up the Sky』のジャケットの着想は、アメリカン・フットボールの中継の合間に流れたコマーシャルから来ている。激ロックのインタビューでシャノン・ラーキンが語ったところによれば、彼は試合を観ていて、宇宙から見た地球に大都市の灯が光る映像を目にし、それがコンサートでファンが灯りを掲げる光景と重なった。すぐサリー・エルナに連絡すると、エルナはそれを気に入り、それまで用意していたアートワークの案をすべて捨ててこのデザインに切り替えた。ラーキンによれば、アートワークは従来ずっとエルナが手掛けており、彼が最終盤で意見を出せたのはこれが初めてに近い。
2026年7月30日、GODSMACK はポーランドのチャプリネクで開かれたポーランド・ロック・フェスティヴァルの第32回にヘッドライナーとして出演した。Blabbermouth が伝えたサリー・エルナの発信によれば、この日の観客は70万人。彼は、観客が2.5マイル先まで続いていたと述べ、1999年のウッドストックの25万人がキャリア最大の観衆になると思っていたが、それを昨夜が上回った、と語っている。このフェスティヴァルは入場が完全に無料で、エルナは主催者から、収益はすべて小児病院に充てられていると聞かされたという。
「最後のスタジオ・アルバム」と言われた作品の後にも、続きはあるらしい。Blabbermouth が2026年9月に伝えたところによれば、サリー・エルナは、年内の過密な日程を終えたら少し休んで新作の曲作りを始めると述べ、2027年の夏までには新しい GODSMACK が聴けるはずだと語った。彼はまた、ライヴでのバッキング・トラックの使用について、自分たちは一度も使ったことがなく今後も使わないと明言している。現在の編成はサリー・エルナ(ヴォーカル、ギター)、ロビー・メリル(ベース)、サム・コルタン(ギター)、マイク・マンジーニ(ドラムス)の4人である。