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ARTIST
Fireball
LINER NOTES
LANGUAGE
『Fireball』は、DEEP PURPLE第2期が前作『In Rock』で確立した激しいハード・ロックを土台にしながら、スピード、ブルース、フォーク的な静けさ、長い即興までを一枚の中で試みた作品である。リッチー・ブラックモアのギターとジョン・ロードのオルガンは、正面から火花を散らすだけでなく、曲ごとに前へ出る役割を入れ替え、イアン・ペイスとロジャー・グローヴァーのリズム隊は複雑な展開にも軽快な推進力を与える。イアン・ギランの歌も、叫びだけではなく、軽妙さや陰りを使い分ける。
表題曲は回転数の高いドラムと鋭いリフで幕を開けるが、アルバムはその一点に留まらない。“No No No”は粘るリズムの上でバンドの会話を広げ、“Demon’s Eye”はブルースの感触をハード・ロックへ引き寄せ、“Anyone’s Daughter”はアコースティックな手触りで意外な休符を作る。“The Mule”の強靭なビート、“Fools”の長く揺れる展開、“No One Came”の押し出しまで、五人は技術を見せるためではなく、曲の温度と速度を変えるために演奏する。粗い衝動を保ちながら、後の『Machine Head』へつながる緻密なアンサンブルを育てた転換点であり、DEEP PURPLEの多面性を最も鮮明に伝える重要作だ。
TRACK LIST
- 1.Fireball
- 2.No No No
- 3.Demon's Eye
- 4.Anyone's Daughter
- 5.The Mule
- 6.Fools
- 7.No One Came