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ARTIST
Deep Purple
LINER NOTES
LANGUAGE
『Deep Purple』は、初期編成がサイケデリックな色彩を残しつつ、より重いリフと複雑な曲展開へ踏み込んだ第3作だ。リッチー・ブラックモアのギターとジョン・ロードのオルガンは、単に伴奏を重ねるのではなく、互いに前へ出ながら曲の緊張を作る。ロッド・エヴァンスの端正な歌声は、その音の渦に柔らかな陰影を与え、ニック・シンパーとイアン・ペイスのリズム隊は場面転換の多い曲をしなやかに支える。
“Chasing Shadows”の打楽器的な推進、“Lalena”の繊細な陰影、“April”の長い構成には、バンドがメロディだけでなく、音の場面をどう移ろわせるかにも強い関心を向けていたことが表れる。ブルース的な土台、クラシックの気配、サイケデリックな浮遊感が同居しながら、随所には後のDEEP PURPLEを予告する重量感もある。マークI編成の終着点であり、次の変化の直前に置かれた作品としても重要だ。派手な決着より試行の痕跡に魅力が宿る、野心的で移ろい豊かな一枚である。豪快なリフだけを求めるより、各パートがぶつかりながら一つの物語を組み立てる感覚を味わいたい。そこに、この時期ならではの瑞々しい不安定さがある。
TRACK LIST
- 1.Chasing Shadows
- 2.Blind
- 3.Lalena
- 4.Fault Line
- 5.The Painter
- 6.Why Didn't Rosemary?
- 7.Bird Has Flown
- 8.April