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ARTIST
Under the Red Cloud
LINER NOTES
LANGUAGE
『Under the Red Cloud』は、AMORPHISが重いリフ、北欧的な旋律、フォークロアを思わせる色彩を、濃密なメロディック・メタルへまとめ上げた作品だ。クリーン・ヴォーカルとグロウルの切り替えは単なる強弱ではなく、曲ごとの物語性と陰影を深める役割を果たす。ギターは硬い刻みと流れるようなリードを交互に置き、キーボードは背後から空気の温度を変える。リズム隊は重さを保ちながらも、旋律が大きく羽ばたくための余白を丁寧に作っている。
本作の強みは、ヘヴィさと叙情性を対立させず、一つの景色として見せる点にある。重いパートの後には悲哀を帯びたメロディが現れ、柔らかな歌の後には低く沈むリフが戻る。その往復が、作品全体を長編のように感じさせる。曲は複雑な要素を多く含みながら、要となるフックを見失わない。壮大なキーボード、ギター・メロディ、地を這うリズムが互いを支え、聴き進めるほど場面のつながりが見えてくる。
音量を上げれば、ギターの層の奥にある鍵盤の色、低域が作る圧力、声の切り替えによる感情の輪郭が鮮明になる。繰り返し聴けば、短いフレーズの反復や音色の変化が、曲間の流れを巧みに結んでいることに気付くだろう。『Under the Red Cloud』は、AMORPHISの多面的な魅力を高い密度で凝縮し、重さ、旋律、物語性を同時に味わわせる一枚である。
TRACK LIST
- 1.Under the Red Cloud
- 2.The Four Wise Ones
- 3.Bad Blood
- 4.The Skull
- 5.Death of a King
- 6.Sacrifice
- 7.Dark Path
- 8.Enemy at the Gates
- 9.Tree of Ages
- 10.White Night
- 11.Come the Spring (Bonus Track)
- 12.Winter's Sleep (Bonus Track)