VOIVOD TRIVIA

Trivia

バンド名でもある「ヴォイヴォド」は、終末後の世界の吸血鬼の君主として設定された存在である。公式サイトのメンバー紹介は、この神話を作ったのはドラムのミシェル“アウェイ”ランジュヴァンであり、バンドはもともとその着想のまわりに集まったのだと記している。以後も続く科学小説的な主題も、大部分が彼に由来するとされている。ランジュヴァンは1982年の結成から一度も離れていない唯一のメンバーで、この人物像はデビュー作『War and Pain』の1曲目の題名にもなっている。

出典: VOIVOD公式サイト バイオグラフィ/メンバー紹介

1988年の『Dimension Hatröss』は、バンドの象徴である機械化された存在コーグルの遍歴を追う構成作である。題名の「Hatröss」について、バンドの公式サイトは、歌のスネイク(デニス・ベランジェ)がフランス語のatroce——ひどい、恐ろしいという意味の語——をそう発音したものだと説明している。ジャケットの構想と絵はドラムのミシェル・ランジュヴァンで、全世界で7万枚以上を売った。2017年にはアメリカの雑誌ローリング・ストーンが選ぶ「史上最高のメタル・アルバム100選」の78位に入っている。なお「Batman Theme」のカヴァーはCDにのみ収められており、オリジナルのLPとカセットには入っていない。

出典: VOIVOD公式サイト ディスコグラフィ『Dimension Hatröss』

1993年の『The Outer Limits』の初回CDには、小冊子のアートワークを立体で見るための小さな3Dメガネが封入されていた。ジャケット右上に小さく置かれた「Number 8」の文字は、編集盤『The Best of Voivod』を数に入れるとこれが通算8作目にあたるという意味である。7曲目「Jack Luminous」は17分26秒で、このバンドが録音した最も長い曲である。4曲目はPINK FLOYDの「The Nile Song」のカヴァー。歌のスネイクがこの後2002年に戻るまで、これが彼の参加した最後の作品になった。

出典: VOIVOD公式サイト ディスコグラフィ『The Outer Limits』

2006年の『Katorz』という題名は、ギターのデニス“ピギー”ダムールの書きつけから来ている。ダムールはカリフォルニアのジェイソン・ニューステッド宅で自分のMacにギターとベースを録り、デモを収めたPro ToolsのCDをバンドに送っていた。そのCDに彼が書いた語が「Katorz」で、これはフランス語で14を意味するquatorzeを音のまま綴ったものである。ダムールは2005年8月に大腸癌で亡くなり、残された音の上にランジュヴァンとベランジェがドラムと歌を重ねてこの作品が完成した。9曲目「The X-Stream」はゲーム『ギターヒーローII』に収録されている。

出典: VOIVOD公式サイト ディスコグラフィ『Katorz』

結成から23年ギターを弾いたデニス“ピギー”ダムールは、公式サイトの追悼ページによれば1959年9月24日生まれ、2005年8月26日に亡くなった。追悼の集いは同年10月22日にモントリオールで開かれ、彼の機材や作り直されたカスタム・ギター、写真、映像が並べられ、彼のレコード棚から選ばれた音楽が一晩流された。バンドのマネージャー、ジェームズ・マクリーンは同ページで、ピギーは音楽のために生きた人で、穏やかでありながら集中力があり、不満を言わず誰の負担にもなるまいとし、ただ曲を書いてギターを弾きたかったのだと述べている。

出典: VOIVOD公式サイト ピギー追悼ページ

ピギーの後任としてギターを弾いているダニエル“チューイ”モングランは2008年に加わった。公式サイトのメンバー紹介によれば、彼はギターとバッキング・ヴォーカルを担い、メンバーとして曲作りにも加わっている。またケベックのテクニカル・メタル・バンドMARTYRの共同創設者でもある。ベースのドミニク“ロッキー”ラロシュは2014年から、歌のデニス“スネイク”ベランジェは1982年から1994年までと2002年から現在までである。

出典: VOIVOD公式サイト メンバー紹介

1984年のデビュー作『War and Pain』について、バンドの公式サイトは1986年のテレビ・インタビューを引いて、発売から二年で4万枚を超えたと記している。同作からは表題曲ではなく1曲目の「Voivod」に映像が作られ、監督はデデ・フォルタンだった。この作品はその後も何度もCDで再発されており、1990年にはEnigmaから、同年Roadrunnerの廉価シリーズからも、1994年にはMetal Bladeのリマスター盤として、そして2004年には同社から3枚組のリマスター箱として出ている。

出典: VOIVOD公式サイト ディスコグラフィ『War and Pain』

2003年の同名作『Voivod』を携えて、バンドは同年のオズフェストのセカンド・ステージに立った。ベースのジェイソン・ニューステッドはこのとき、VOIVODとヘッドライナーのオジー・オズボーンの両方でベースを弾いている。この時期はテレビでの露出も多く、「We Carry On」の映像はMTV2のHeadbangers BallとFuse TVのUraniumで頻繁に流れた。バンドはUraniumに出演もしており、そこでニューステッドはMETALLICAからVOIVODへ移った経緯を語っている。彼は加入前から長くこのバンドの聴き手だった。

出典: VOIVOD公式サイト ディスコグラフィ『Voivod』

バンドは2025年5月、ケベック大学シクーティミ校(UQAC)から名誉博士号を授与された。公式サイトのニュース欄は5月5日付でこれを伝え、同校が与える最高の栄誉であると記している。UQACはバンドの出身地であるサグネ=ラック・サンジャン地方の大学である。同年9月30日付では、40年以上の活動をたどる書籍『Always Moving — The Strange Multiverse of Voïvod』の刊行も告知されている。

出典: VOIVOD公式サイト ニュース欄

2026年6月のライヴ盤『Symphonique』は、このバンドが交響楽団と共演した初めての作品である。収録は2025年6月4日、ケベックシティのグラン・テアトル・ド・ケベックで、共演はケベック交響楽団(Orchestre symphonique de Québec)、指揮はディナ・ジルベール。公式サイトはこれを長く抱いていた構想が実現した一夜と記しており、収められているのは約73分である。発売はセンチュリー・メディアから2026年6月5日、複数の形態で全世界に向けて行われた。

出典: VOIVOD公式サイト トップページ『Symphonique』告知