METALVERSE トリビア 全15件
METALVERSEにまつわる事実を、出典付きで15件掲載しています。
Trivia
METALVERSEが最初に人前に姿を見せたのは、自分たちの名義のステージではない。2023年1月に開かれたBABYMETALの復活公演「BABYMETAL RETURNS -THE OTHER ONE-」の中に、3体の正体不明の生命体として突如“出現”したのが始まりである。THE FIRST TIMESのライヴ・レポートは、その3体がBABYMETALの鏡のような存在に見えたと書いている。3体は同じ年の4月公演「BABYMETAL BEGINS -THE OTHER ONE-」にも再び現れた。名前も楽曲も何ひとつ公表されていなかったため、何が起きているのかの解釈は客席に委ねられたままだった。
3人の名前が公になったのは、最初の“出現”から2年以上あとの2026年5月9日、Spotify O-EASTで開かれた3度目の単独公演「METALVERSE #3 - GARDEN OF EDEN」の1曲目の最中だった。激ロックのライヴ・レポートによれば、「Welcome to the METALVERSE」の中間部でモニターに映っていたエレメントがSAKIA、COCONA、MIKOという3つの名前へ姿を変え、客席からは祝福の声が上がったという。2024年2月の時点では、楽曲が1曲もリリースされていないのと同じくらい当たり前に、メンバー名も明かされていなかった。
2026年8月、BABYMETALがキュレーションした「SUMMER SONIC 2026」東京公演のSONIC “METAL” STAGEに出演したあと、両者はRolling Stone Japanの対談で顔を合わせた。話の途中でMOAMETALがメタルを何で知ったのかと尋ねると、METALVERSEの3人の答えはBABYMETALだった。BABYMETAL側は、そういう世代が出てきたことに驚くと応じている。SAKIAはメタルについてはまだまだ勉強中だと述べ、逆にBABYMETALにとってメタルとは何かを聞き返した。
METALVERSEに関する最初の告知は2023年7月7日に出た。中身は2件で、「SUMMER SONIC 2023」東京公演への初“出現”と、初の単独イベント「METALVERSE#1 - UNBOXING」の開催が同時に発表されている。公式サイトの文面は、この夏BABYMETALとは異なる世界線で“METALVERSE現象”が巻き起こる、という調子だった。最速先行チケットの申込資格はNFT「METALVERSE ELEMENT」を購入した人に限られており、購入は当選を保証するものではない、という但し書きが添えられている。
METALVERSEが自分たちを説明するときの一文は、2023年の最初の告知から2026年の映画タイアップ告知まで変わっていない。ELEMENTと呼ばれるMETALVERSEのカケラの数だけ物語があり、登場する顔ぶれも内容も変化を重ねていく多元的なプロジェクトだ、という説明である。グッズもNFTもチケットの席種もELEMENTやVERSEの語を冠しており、ライヴでもELEMENTは映像としてだけでなく、天から降りてくる立体物としても登場した。
2026年5月8日に配信された「GIZA」は、METALVERSEにとって初のオフィシャル音源である。それまでの約3年間、公式に出ていた音はYouTubeのライヴ・ミュージック・ビデオだけで、スタジオ録音の作品はひとつも無かった。同じ日に公開された「GIZA」のミュージック・ビデオもグループ初のスタジオ撮影で、公式サイトは、混沌とした日常の中の闇と、そこへ差す一縷の光をエッジのある言葉で切り取った、楽曲群の中で最もヘヴィな1曲だと紹介している。
「Crazy J」はMETALVERSEが“スウィングメタル”と呼ぶ曲で、ビッグバンド・ジャズを思わせる豪快なブラスと、チャールストンのステップを取り入れた振付が特徴である。2024年2月21日、グループ初のライヴ・ミュージック・ビデオとして公式YouTubeチャンネルで公開された。素材となった「METALVERSE #2 - THE END OF THE INNOCENCE」では、この曲が本編2曲目とアンコールの最後の両方に置かれており、全10曲のセットリストで唯一2回演奏されている。第2弾は約5週間後の3月29日公開の「Naked Princess」だった。
2026年3月に始まった「METALVERSE VΛND PROJECT」は、“VΛND”と書いて「バンド」と読ませる。3人の後ろに立つ演奏陣を公演ごとに入れ替える仕組みで、公式サイトは新世代のアーティストが集結したドリームガールズバンドと説明している。5月9日の「METALVERSE #3 - GARDEN OF EDEN」で務めたのは、HAL-CA(ギター/ASTERISM)、Li-sa-X(ギター/KOIAI)、ユニカインパクト(ベース/革命メロイック、KOIAI)、ふわわ(ドラム/革命メロイック)の4人だった。
METALVERSEの単独公演には「Z-VERSEチケット」という席種がある。小学生以上22歳以下を対象にした注釈付きの半額チケットで、公式サイトはメンバーと同世代のZ世代に向けたものだと説明している。2024年2月の「METALVERSE #2」では一般8,000円に対して4,000円、2026年5月の「METALVERSE #3」でも一般8,000円に対して同じ4,000円だった。注釈付きというのはステージや演出が見えづらい可能性があるという意味で、入場時には本人と同行者の年齢確認があり、23歳以上は入場できない。
2026年11月6日に全国公開されるオリジナル・アニメーション映画『GROTESQQQUE-グロテスク-』のオープニングテーマは、METALVERSEの新曲「Shoot Shoot Shoot」である。監督・脚本・キャラクター原案は錦織敦史、制作はCloverWorks。作品は『エリィアンズ』『夜露死駆★少女』『ノクターン~このグロテスクな夜に~』という世界観の異なる3編で構成されており、オープニングはその3つを1本の映画体験としてつなぐ役割を担う。MIKOはRolling Stone Japanの取材で、まさか自分たちが担当することになるとは思っていなかったと話している。
METALVERSE名義で最初に立った舞台は、いきなり「SUMMER SONIC 2023」東京公演2日目のMOUNTAIN STAGEだった。しかも持ち時間は朝一番のオープニング・アクトである。メンバーが誰なのかも、どんな曲を演奏するのかも公表されないままの出演だったが、THE FIRST TIMESのレポートによれば約2万人を収容するその会場は満員になっている。翌週には初の単独公演「METALVERSE#1 - UNBOXING」を東京・Spotify O-EASTで2日間行い、こちらも2日ともソールドアウトした。
その「GIZA」は、初のシングルとして配信される2年以上前からライヴで演奏されていた。2024年2月10日・11日に東京・豊洲PITで行われた2度目の単独公演「METALVERSE #2 - THE END OF THE INNOCENCE」のセットリストに6曲目として入っており、THE FIRST TIMESのレポートはダウンチューニングのヘヴィなリフとトラップのリズムが組み合わさった曲だと書いている。音源が1曲も無いまま新曲を初披露し続けるのが、この時期のMETALVERSEの通常運転だった。同じ公演では「Get Down」「Endless World」「Naked Princess」の3曲もライヴ初披露だった。
同じRolling Stone Japanの対談で、METALVERSEの強みは何かと問われた3人は、まだ探している途中だと答えている。SAKIAは自分たちも新しいスタイルを築き上げたいので模索中だと言い、MIKOもこれから見つけていけたらいいと続けた。メタルの面白さとして3人から挙がった具体的な要素は、SAKIAが答えた音の圧の1点だけである。初の音源リリースから3か月半、初の映像作品の発売が決まる前の時点での言葉だった。
SAKIAはRolling Stone JapanのAve Mujicaとの対談で、本番直前のぎりぎりまで3人で確認を続けると話している。振付の細かい段取りだけでなく、その日どういう気持ちで臨むかも決めるという。サマソニの日に3人で話し合ったのは、客席を見るのかカメラも意識するのか、ダンスで届けるのかパワーで届けるのか、という2点だった。MIKOによれば、その日の結論は、初めて見る人をつかめるパフォーマンスにしよう、というものだったという。
BABYMETALのMOAMETALは、Rolling Stone Japanの対談でMETALVERSEのステージを見た感想として、自分たちのライヴにはソロで踊る場面が無いので、メンバーが1人ずつ踊るのを見てどきっとしたと話している。バンドメンバーが毎回違うことにも触れ、いろいろな人とコラボしながらステージを作る以上、一回ごとに新しいことをしなければならず、そのプレッシャーは大きいはずだと述べた。実際、5月9日の「METALVERSE #3」では「Naked Princess」の冒頭で、演奏陣4人とメンバー3人が1人ずつソロを回している。