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ARTIST
Harem Scarem
LINER NOTES
LANGUAGE
セルフタイトルの『Harem Scarem』は、ハリー・ヘスの滑らかで力強い歌と、ピート・レスペランスの表情豊かなギターを軸に、ハード・ロックの推進力と、AOR的な洗練とを、見事に結び付けたデビュー作だ。大きく開放的に広がるサビの背後でも、コード進行やリズムには、細やかで知的な工夫が随所に凝らされている。カナダから登場した、メロディック・ハード・ロックの新たな才能を告げる一枚である。
冒頭を飾るヒット曲“Hard to Love”のキャッチーな推進力、叙情的な“Slowly Slipping Away”、そして美しいバラード“Honestly”のように、曲は親しみやすさと、胸を打つ切なさとを、極めて自然に同居させている。“Distant Memory”“All Over Again”のような曲も、バンドの高いソングライティング能力を伝えている。
派手な様式に頼るのではなく、卓越したメロディ・センスと、確かな演奏力とで勝負している点に、本作の完成度の高さがある。ヘスとレスペランスという、稀有なソングライティング・コンビの才能が、既に全開となっている。90年代初頭のメロディック・ロックを語るうえで、決して欠かすことのできない、輝かしい出発点となった名デビュー作と言える。
TRACK LIST
- 1.Hard to Love
- 2.Distant Memory
- 3.With a Little Love
- 4.Honestly
- 5.Love Reaction
- 6.Slowly Slipping Away
- 7.All over Again
- 8.Don't Give Your Heart Away
- 9.How Long
- 10.Something to Say