TMG トリビア 全20件

TMGにまつわる事実を、出典付きで20件掲載しています。

Trivia

20年ぶりの再始動が始まった日付は、公式サイトが明かしている。2022年11月22日、松本孝弘が2人に宛てて、2024年にTMGの再結成をやらないか、ちょうど20年になる、と持ちかけたのが発端だった。ジャック・ブレイズの返事は即決で、参加すると答えている。エリック・マーティンも、連絡をもらえて嬉しい、素晴らしい再結成になると思う、と応じた。この短いやり取りから、日米合同のハード・ロック・バンドが20年ぶりに動き出した。

出典: TMG 公式サイト(MESSAGE from TAK MATSUMOTO)

TMG(Tak Matsumoto Group)は、B'zの松本孝弘がギターとプロデュースを担う日米合同のハード・ロック・バンドである。松本のソロ・プロジェクトとして、Night Rangerのジャック・ブレイズ(ベース/ヴォーカル)とMr. Bigのエリック・マーティン(ヴォーカル)とともに2004年に結成された。

出典: 音楽ナタリー(TMG 20年ぶり再始動)

2024年の再始動でTMGは5人になった。オリジナルの松本孝弘、ジャック・ブレイズ、エリック・マーティンに、GUNS N' ROSESやVELVET REVOLVERで叩いてきたマット・ソーラムがドラムで、B'zのレコーディングやライブ・サポートでも知られるYukihide "YT" Takiyamaがギターで加わっている。マットは『TMG II』のレコーディングにも参加した。

出典: 音楽ナタリー(TMG 20年ぶりツアー千秋楽)

『TMG II』の作り方は、海外の慣行とは逆だった。松本によれば、エリックやジャックのような海外のミュージシャンの曲作りは、オケを聴いたシンガーが歌詞とメロディを一緒に考えるのが主流である。ところがこのアルバムでは、松本がギターで歌のメロディを入れた状態で渡し、2人はそれに合わせて歌詞を書いた。先にメロディが決まっている状態で言葉を乗せるのは彼らにとってかなり大変だったらしく、だいぶ苦労したと言っていたという。それでも仕上がりが良かったことから、松本は今後も曲作りではメロディを指定しようかと考えていると述べている。

出典: BARKS インタビュー(松本孝弘)

TMGの華やかさの一部は、松本のギター・ハーモニーが担っている。ここ数年の彼はツイン・ギター的な感じをイメージしてレコーディングしており、音源では全パートを一人で弾いているが、アプローチとしてはツイン・ギターのバンドに近い。ライブではそこにYukihide "YT" Takiyamaが加わり、2人で生のハーモニーを奏でる。互いのニュアンスの違いと、その微妙なズレがよいのだと松本は述べている。映像作品を見ると、YTが一瞬だけハモってすぐバッキングに戻るような、かなり緻密な組み立てになっていることが分かるという。

出典: BARKS インタビュー(松本孝弘)

『TMG II』を締めくくる「GUITAR HERO」は、ジャック・ブレイズが松本孝弘を思い描いて詞を書き上げた曲である。2024年のツアーでも、アンコール前のMCでエリック・マーティンが松本をギターヒーローと紹介したうえで、この曲が最後に演奏された。

出典: 音楽ナタリー(TMG 2ndアルバム発表)

『TMG II』の「THE STORY OF LOVE(feat. LiSA)」は、新しく書き下ろされた曲ではない。2021年に松本孝弘がLiSAへ提供した「Another Great Day!!」を、TMG流にリアレンジしたものである。エリック・マーティンとLiSAの2人のヴォーカルが、TMGのヘヴィなサウンドの上で聴ける形になった。

出典: 音楽ナタリー(TMG『TMG II』にLiSAが参加)

『TMG II』の発売翌日にあたる2024年9月19日、TMGはヨーロッパのレーベルFrontiers Music SRLと海外市場でのパートナーシップ契約を結んだことが伝えられた。海外版CDは12月6日から順次販売されている。同レーベルはDEF LEPPARD、TOTO、WHITESNAKE、YES、JOURNEYといったバンドを送り出してきたところで、2004年の『TMG I』を海外市場へ出したのも同じレーベルだった。レーベル側はコメントで、2004年に結成されたTMGが西洋のロックと東洋のサウンドを独自に融合させて世界のファンを驚かせたこと、20年を経て再びそれをやろうとしていることに触れている。

出典: 音楽ナタリー(TMG、Frontiers Music SRLとパートナーシップ契約)

2024年のツアーでは、メンバーがそれぞれ自分のバンドの曲を1曲ずつ持ち寄った。松本孝弘が選んだのは自身のソロ曲「Waltz in Blue」(2020年のアルバム『Bluesman』収録)で、自分でもすごく気に入っている曲であり、ショーの流れに合うと考えたからだという。エリック・マーティンはMR.BIGの「TO BE WITH YOU」、ジャック・ブレイズはNight Rangerの「(You Can Still) Rock In America」を選んでいる。

出典: BARKS インタビュー(松本孝弘)

その選曲には、それぞれ裏がある。エリック・マーティンは当初「TO BE WITH YOU」以外にしようと言っていたのだが、みんなあの曲が好きだからと松本孝弘が推し、アコースティックで演奏することになった。ジャック・ブレイズとは最初、Night Rangerの「Don't Tell Me You Love Me」をやろうかと話していたのだが、ジャックの側から「(You Can Still) Rock In America」がいいという希望が出た。理由は、ステージの上方から国旗が降りてくる演出をもう一度やりたい、というものだったという。

出典: BARKS インタビュー(松本孝弘)

松本孝弘はカバーで原曲をあまりいじらない。リスペクトを込めてカバーさせてもらうのだから勝手に変えるのは違う、というのが本人の考えである。「(You Can Still) Rock In America」でも、ブラッド・ギルズのアーミング・ソロをそのまま再現した。ただしそれに続くジェフ・ワトソンの8フィンガー奏法だけは自分にはできないとして、Yukihide "YT" Takiyamaに任せている。映像作品では、その部分でメンバー全員がYTのところに集まって彼の手元を見ている様子が確認できるという。

出典: BARKS インタビュー(松本孝弘)

2024年10月12日の東京ガーデンシアター公演には、BABYMETALがゲストとして登場した。まず演奏されたのはBABYMETALの「DA DA DANCE」で、これは3rdアルバム『METAL GALAXY』の収録曲であり、松本孝弘がフィーチャリング・ゲストとしてレコーディングに参加していた曲である。この日はTMGの演奏をバックに3人が踊った。続いてMOAMETALとMOMOMETALが退場し、エリック・マーティンとSU-METALのデュエットで「ETERNAL FLAMES」が演奏されて本編が締めくくられた。松本は、当初BABYMETALとライブまで一緒にできるとは思っておらず、ライブの制作を進める中でオファーしたところ快く引き受けてくれたと明かしている。

出典: 音楽ナタリー(TMG 20年ぶりツアー千秋楽)

TMGの活動は2024年で終わっていない。2026年5月8日、10月に「TMG LIVE 2026 "SAYONARA"」と題したツアーを行うことが発表された。10月5日の東京・Zepp Haneda公演を皮切りに全国5都市を回り、10月23日の東京ガーデンシアターまでの日程である。編成は松本孝弘、エリック・マーティン、ジャック・ブレイズ、マット・ソーラムの4人。同時に新作をリリースすることも発表され、詳細は後日とされた。

出典: 音楽ナタリー(TMG、秋に5都市巡る「SAYONARA」ツアー)

ジャック・ブレイズの側から見た再始動も、公式サイトに残っている。松本から電話でTMG IIをやらないかと提案されたときの答えは、ようやくその時が来た、というものだった。TMG Iで一緒に曲を作り、レコーディングし、ツアーを回ったのが非常に楽しかったので、やらないという選択肢はそもそも無かったという。彼は同じ文章の中で、ブラッド・ギルズ、テッド・ニュージェント、トミー・ショウ、ニール・ショーン、ダグ・アルドリッチ、そして松本という顔ぶれと仕事ができたことを幸せに思うとも書いている。

出典: TMG 公式サイト(MESSAGE from JACK BLADES)

ギターで加わったYukihide "YT" Takiyamaは、公式サイトに寄せたメッセージで自分の立場をこう書いている。ギターを始めたばかりの16歳の自分には、ずっとリスペクトして憧れ、聴いてきた松本、エリック、ジャック、そしてマットと同じバンドで演奏できるとは思いもしなかった、と。

出典: TMG 公式サイト(MESSAGE from YUKIHIDE "YT" TAKIYAMA)

2作の性格の違いを繰り返し口にしていたのはエリック・マーティンだった。松本によれば、彼は制作中に何度も、1stアルバムはアメリカン・ロックンロールだが2ndにはジャパニーズが入っている、と言っていたという。同じことを言う人が多かったことから、松本はそれがTMGの個性につながっていると受け止めている。

出典: BARKS インタビュー(松本孝弘)

『TMG II』の2曲目「ETERNAL FLAMES」にはBABYMETALがゲスト参加し、エリック・マーティンと掛け合いを繰り広げる。

出典: 音楽ナタリー(TMG 2ndアルバム発表)

『TMG II』のレコーディングには、松本孝弘と以前から縁のある面々が加わっている。ダニエル・ホーは2017年に松本との共作アルバム『Electric Island, Acoustic Sea』を出した相手であり、ジェフ・バブコは松本のソロ・アルバム『Bluesman』に携わった人物である。Yukihide "YT" Takiyamaも参加した。

出典: 音楽ナタリー(TMG 2ndアルバム発表)

再始動を受けた2024年秋のツアーは「TMG LIVE 2024 -Still Dodging The Bullet-」と題され、5都市9公演で行われた。この題は2004年のツアーとその映像作品「TMG LIVE 2004 -Dodge The Bullet-」を受けたもので、20年後もなお弾をかわし続けている、という形になっている。ツアー・ファイナルは2024年10月12日の東京ガーデンシアターだった。

出典: BARKS インタビュー(松本孝弘)

2024年のツアー・ファイナルの演出には、和のモチーフが持ち込まれていた。開演はステージと客席を隔てる紗幕に和をモチーフにした映像を映すところから始まり、1曲目「THE STORY OF LOVE」の演奏とともに紗幕が下ろされた。ステージにはTMGのロゴを配した巨大な提灯が吊るされ、松本孝弘の背後には「玲」の文字が書かれたTwo-Rock製のキャビネットが壁のようにそびえていた。

出典: 音楽ナタリー(TMG 20年ぶりツアー千秋楽)