SINNER トリビア 全27件

SINNERにまつわる事実を、出典付きで27件掲載しています。

Trivia

2022年の『Brotherhood』に収められたTHE KILLERSの「When You Were Young」のカヴァーは、日本盤だけの特典ではない。日本のライセンス元であるワードレコーズは、この曲を「世界共通ボーナストラック」と明記している。海外盤にボーナス・トラックが付き、日本盤がそれをそのまま引き継いだ形である。

出典: ワードレコーズ 公式商品ページ

2019年の『Santa Muerte』で、SINNERははじめて常任の第2ヴォーカリストを置いた。イタリア出身のジョルジア・コレルオーリである。レーベルの発表文でマット・シナーが説明したところによれば、彼はまず自身が音楽監督を務める「ロック・ミーツ・クラシック」のバッキング・ヴォーカリストとして彼女を起用し、そのうえでオーストラリア、日本、ドイツの公演で旧曲3曲を歌わせて試したうえで、正式メンバーに迎えている。

出典: AFM Records 公式ニュース

最後のアルバム『Boom Bang Goodbye』の「Born To Run」でリード・ギターを弾いているのは、1980年代のSINNERにいたマティアス・“ドン”・ディートである。彼が参加した『Comin' Out Fighting』と『Dangerous Charm』から、およそ40年ぶりのスタジオ復帰にあたる。ディートは『Dangerous Charm』のあとバンドを離れ、U.D.O.の創設メンバーとなっていた。

出典: Reigning Phoenix Music 公式アーティスト・ページ

1980年代の自作曲を録り直した2013年の『Touch of Sin 2』が作られたのは、ノイズ時代の原盤テープが失われていたからである。マット・シナーはインタビューで、テープは不可解にも消え、おそらく「事故による」火災で焼けたと聞かされた、と語っている。

出典: Blabbermouth.net

最後の作品『Boom Bang Goodbye』は、その正反対のやり方で録られた。参加者が全員それぞれの自宅の環境で録音した完全なリモート制作である。マット・シナーはMETAL HAMMER誌のインタビューで、全員を一つのスタジオに集める予算はもう存在しないと述べている。2013年に彼が出した条件とは逆の結論になった。

出典: METAL HAMMER(ドイツ版)

2022年の『Brotherhood』は、バンドの中心人物が不在のまま完成した。曲が書き上がり2021年5月に録音へ入る直前、マット・シナーは肺水腫と心臓の異常で入院する。ギタリストのトム・ナウマンによれば、マット・シナーは病床から電話をかけてきてアルバムを仕上げる役目を彼に託し、ナウマンはそれを深い名誉と受け止めたという。

出典: METAL HAMMER(ドイツ版)

2025年9月、検索エンジンが生成した経歴がマット・シナーを故人として扱った。文章は全編が過去形で書かれ、冒頭の段落は「2023年4月に亡くなるまで」という一文で締めくくられていた。本人はシュトゥットガルトの舞台上から撮った写真を添えて反応し、2025年9月20日、自分はここに生きて立ってキャリアで最良のツアーを回っていると書いた。

出典: METAL HAMMER(ドイツ版)

SINNERのライヴでの経歴は、単独公演よりも大物の前座として積み上げられてきた。所属レーベルのバンド紹介は、1990年代半ばのMR. BIGとSAVATAGE、『The Nature of Evil』のあとのディープ・パープル、そして『The End of Sanctuary』のあとのロニー・ジェイムズ・ディオと、支えてきた相手を順に並べている。

出典: AFM Records 公式バンド紹介

SINNERの終わりは2025年11月にマット・シナー自身が表明した。以後の音楽活動はPRIMAL FEARに捧げるという内容で、最後の作品はその声明から題名を取っている。彼はMETAL HAMMER誌に、PRIMAL FEARの日程が詰まっているためSINNERではもう何もするつもりがなかったとも述べており、最後のアルバムはもともと予定されていたものではなかった。

出典: METAL HAMMER(ドイツ版)

ドイツのオフィシャル・アルバム・チャートにおけるSINNERの最高位は、2022年の『Brotherhood』が記録した12位である。同チャートのデータベースに残るSINNERの作品は、1998年の『The Nature of Evil』から2026年の『Boom Bang Goodbye』までの7作だけで、1980年代のノイズ期の作品は1枚も登録されていない。

出典: Offizielle Deutsche Charts(GfK Entertainment)

ドイツのオフィシャル・チャートに入った7作は、いずれも在チャート週数が1週である。最高位12位まで上がった『Brotherhood』も、2週目には姿を消している。

出典: Offizielle Deutsche Charts(GfK Entertainment)

最後のアルバム『Boom Bang Goodbye』には日本盤がある。ワードレコーズが2026年8月21日に発売するもので、品番はGQCS-91782、日本語解説書と歌詞対訳が封入される。国際盤の発売から3週間遅れての登場となる。

出典: ワードレコーズ 公式商品ページ

最後のアルバムの題名は、マット・シナー自身の別れの言葉から取られている。レーベルの公式ページは彼の言葉として「最後の一人が電気を消す」を引いており、『Boom Bang Goodbye』という題はその締めくくりの一節にあたる。

出典: Reigning Phoenix Music 公式アーティスト・ページ

『Santa Muerte』でリッキー・ウォーウィック(THIN LIZZY/BLACK STAR RIDERS)が歌う「What Went Wrong」は、ツアーバスでの雑談から生まれた縁である。マット・シナーはレーベルの発表文で、「ロック・ミーツ・クラシック」の移動中に何時間も一緒に過ごすうちに本当の友人になった、と語っている。

出典: AFM Records 公式ニュース

『Santa Muerte』の先行曲「Fiesta Y Copas」を歌うロニー・ロメロ(RAINBOW)に、マット・シナーがはじめて気づいたのは2015年、イタリアの大きなフェスティバルでのことだった。自身のPRIMAL FEARと、ロメロのスペインのバンドLORDS OF BLACKが同じ舞台に立っていた。

出典: AFM Records 公式ニュース

2019年の『Santa Muerte』はドイツで41位、スイスで89位に入った。当時のAFMレコーズはこれをバンド史上最高の初登場と伝えている。この記録は3年後、『Brotherhood』の12位に更新された。

出典: AFM Records 公式ニュース

『Santa Muerte』に収められた「Death Letter」は、1965年のブルースの古典をカヴァーしたものである。AFMレコーズはこの曲をアルバムの3枚目のシングルとして送り出した。

出典: AFM Records 公式ニュース

2017年の『Tequila Suicide』には、ガス・G(FIREWIND/オジー・オズボーン)、リッキー・ウォーウィック、そしてSWEETのピート・リンカーンがゲストとして参加している。プロデュースはマット・シナーとデニス・ウォードの共同である。

出典: AFM Records 公式ニュース

マット・シナーは『Touch of Sin 2』を作るにあたって一つだけ条件を出していた。メンバーが自宅から音源データを送り合うのではなく、バンド全員が同じスタジオにこもって録ること。彼はその条件が満たされなければ引き受けないと述べている。

出典: Blabbermouth.net

SINNERが南米とロシアではじめて演奏したのは、2008年の『Crash & Burn』に伴うツアーのときだった。所属レーベルのバンド紹介は、それを長いキャリアで「はじめて」のことだったと書いている。バンドが動き出してから四半世紀以上が経っていた。

出典: AFM Records 公式バンド紹介

1998年の『The Nature of Evil』に続くディープ・パープルの前座は、後日談まで記録に残っている。当時の所属レーベルであるニュークリア・ブラストのバンド紹介によれば、ツアーの終了後にイアン・ギランがSINNERに直接礼を述べ、90年代で最良のスペシャル・ゲストだと評したという。

出典: Nuclear Blast 公式バンド紹介

2000年の『The End of Sanctuary』から2003年の『There Will Be Execution』まで3年が空いたのは、メンバーがそれぞれの別バンドに軸足を移していたためである。レーベルの紹介はその行き先としてPRIMAL FEAR、SAXON、MASTERPLANの名を挙げている。SINNERの活動は、参加者の掛け持ち先の都合に何度も左右されてきた。

出典: AFM Records 公式バンド紹介

2003年の『There Will Be Execution』は、ドイツ・ヴィンターバッハのハウス・オブ・ミュージック・スタジオで録音された。この時の編成にはSAXONにいたフリッツ・ランドウがドラムで加わり、ギターにはヘニー・ヴォルターとトム・ナウマンという、PRIMAL FEARにも在籍した二人が並んでいる。

出典: Blabbermouth.net

2007年の『Mask of Sanity』は、シュトゥットガルト近郊のレオン・スタジオで、アヒム・ケーラーとサムソン・ガイガーの手により録音された。ドラムを叩いているのは、PRIMAL FEARにいたクラウス・シュペルリングである。発売元はニュークリア・ブラストではなくMTMミュージックだった。

出典: Blabbermouth.net

最後のアルバムからの先行シングル「Wait」は、意図して明るく作られている。マット・シナーは、いま起きている政治の混乱にこれ以上気の滅入る伴奏は要らない、と述べ、ただ気分がよくなる曲がほしかったと語った。歌っているのはミハエル・ボアマンで、二人が組むのは約10年ぶりだった。

出典: Blabbermouth.net

マット・シナーはSINNERと並行して、ヨーロッパのアリーナ公演「ロック・ミーツ・クラシック」の音楽監督を務めてきた。METAL HAMMER誌の2016年のライヴ評は彼をその「音楽監督」と呼び、彼のバンドとボヘミアン交響楽団プラハが、ジョーイ・テンペスト(EUROPE)、ミッジ・ユア、ドロ・ペッシュ、スコット・ゴーハムとリッキー・ウォーウィック(THIN LIZZY)、SWEETの二人、スティーヴ・ウォルシュ(KANSAS)、ダン・マッキャファティ(NAZARETH)を支えたと記している。

出典: METAL HAMMER(ドイツ版)

最後のスタジオ・アルバム『Boom Bang Goodbye』は、2026年8月7日付でドイツのオフィシャル・アルバム・チャートに28位で初登場した。『Brotherhood』の12位に次ぐ、40年以上のキャリアで2番目に高い順位である。

出典: Offizielle Deutsche Charts(GfK Entertainment)