KAMELOT トリビア 全88件

KAMELOTにまつわる事実を、出典付きで88件掲載しています。

Trivia

14作目『Dark Asylum』は、日本での発売日が国際盤と1か月ずれている。国際盤が2026年8月28日であるのに対し、キングレコードが告知している日本盤の発売日は9月30日、品番は KICP-4124 である。

出典: キングレコード(kings-rock.jp)KAMELOT アーティスト・ページ

2016年のリオデジャネイロ五輪、シンクロナイズドスイミングのデュエットで、日本の乾友紀子と三井梨紗子が演技に使ったのは KAMELOT だった。「Karma」「The Spell」「Ghost Opera」をつないだメドレーである。二人は前年、カザンで行われた2015年の世界水泳選手権でも同じ演技を披露している。

出典: BLABBERMOUTH.NET「KAMELOT Music Used By Japan's Synchronized Swimming Duet At Rio Olympics」

このバンドの前段には、ヤングブラッドが高校時代の仲間と組んでいたカヴァー・バンドがある。JUDAS PRIEST、DOKKEN、ACCEPT、EUROPE、それにパット・ベネターの「Hell Is for Children」といった曲を演奏していた。人の曲を弾くことに飽き、自分のリフと自分の曲をやりたくなって彼が始めたのが KAMELOT である。マルチトラック・レコーダーと小さなシンセサイザーとドラムマシンを買い込み、曲を書きはじめた。

出典: KAMELOT 公式サイト「Interview with Thomas Youngblood, founder of Kamelot」

2012年6月22日、KAMELOT はスウェーデン人シンガー、トミー・カレヴィクの加入を発表した。当時30歳、SEVENTH WONDER のフロントマンである。空席に対する候補は約800人にのぼり、その中には本当に名の知られたミュージシャンもいて、断るのは決して簡単ではなかったとヤングブラッドは述べている。最終候補は5人まで絞られていた。

出典: BLABBERMOUTH.NET「KAMELOT Announces New Singer」

このバンドの日本盤には長くボーナス・トラックが付けられてきた。公式のトラックリスト上にも「Japanese Bonustrack」の表記が残っており、『The Awakening』は「Call of the Void」、『Haven』は「The Ties That Bind」、『Silverthorn』は「Leaving Too Soon」、『The Black Halo』は「Epilogue」と「Soul Society」のラジオ・エディットが、それぞれ日本盤の追加曲として記載されている。

出典: KAMELOT 公式サイト『The Awakening』リリース・ページ

『The Awakening』の日本盤はキングレコードの NEXUS から出ている。2023年3月22日発売で、通常盤が品番 KICP-4047・税込3,080円。初回限定プレス盤は KICP-94047・税込5,500円の2枚組デジパック仕様で、ディスク2にはアルバム全曲のインストゥルメンタル版が収められた。日本盤ボーナス・トラックは1曲である。

出典: キングレコード(kings-rock.jp)『The Awakening』日本盤リリース情報

2015年の LOUD PARK 15 出演を経て、翌2016年5月に単独での来日公演が実現している。ゲスト・シンガーとして帯同したのは ARCH ENEMY のアリッサ・ホワイト=グラズ。5月23日の東京・恵比寿 LIQUIDROOM はソールド・アウトとなり、25日に名古屋 CLUB QUATTRO、26日に大阪・梅田 CLUB QUATTRO を回った。

出典: CREATIVEMAN(招聘元)KAMELOT 来日公演ページ

『The Shadow Theory』を携えた2018年の来日は2公演。11月28日の東京・渋谷 TSUTAYA O-EAST と、11月29日の大阪・梅田 CLUB QUATTRO である。このときはアルバムに客演した ONCE HUMAN のローレン・ハートがゲスト・シンガーとして帯同した。

出典: キングレコード(kings-rock.jp)KAMELOT 来日公演情報

2023年の来日は5年ぶりで、3公演が組まれた。11月1日の大阪・梅田クラブクアトロ、11月3日と4日の川崎 CLUB CITTA' である。ヴォーカルとして帯同したのは AD INFINITUM のメリッサ・ボニー。前売券は税込9,800円のスタンディング(整理番号あり)だった。

出典: CLUB CITTA'(cittaworks.com)KAMELOT 来日公演ページ

ライヴ映像作品『I Am The Empire - Live From The 013』が収めているのは、2018年9月14日のオランダ・ティルブルフ公演である。日本盤は2020年8月21日にキングレコードから、Blu-ray+2CD(KIZX-420)と DVD+2CD(KIZB-303)の2形態で発売された。

出典: キングレコード(kings-rock.jp)『I Am The Empire - Live From The 013』日本盤リリース情報

同じ告知には、プロモーションの分担も書かれている。ヤングブラッドがドイツ・イタリア・フランス・スペイン・オランダを回り、ロイ・カーンが日本とスカンジナビアを担当する、という二手に分かれた形だった。加入まもないノルウェー人シンガーが、初期の日本向けの顔だったことになる。

出典: KAMELOT 公式サイト 1998年ニュース欄(Internet Archive 保存版)

日本盤ボーナス・トラックが、このバンドの作曲の歴史の中で意外な位置を占めている。『Siege Perilous』の日本盤に付けられたバラード「One Day」は、ヤングブラッドとカーンが初めて一緒に書いたバラードだった。公式バイオによれば、Morrisound スタジオのラウンジに座ったまま書き上げられたのだという。

出典: KAMELOT 公式サイト バンド・バイオグラフィー(Internet Archive 保存版)

『Karma』でも地域ごとのボーナス・トラックが用意された。2001年3月16日にバンドが公表した最終トラックリストには、フランス盤ボーナスの「Ne Pleure Pas」と、日本盤ボーナスの「Future King」が併記されている。

出典: KAMELOT 公式サイト 2001年ニュース欄(Internet Archive 保存版)

日本でこのバンドを扱う会社は入れ替わっている。2010年の時点で次作の日本盤について契約していた相手は Marquee/Avalon Records だった。それが2012年5月には King Records に替わり、ヤングブラッドは「新作でまた King と組めるのはとても嬉しい」とコメントしている――「また」と言っていることから、それ以前にも King との仕事があったことがうかがえる。

出典: BLABBERMOUTH.NET(日本盤契約に関する記事)

日本盤ボーナス・トラックがどう作られるかを、ヤングブラッドが『The Shadow Theory』について説明している。狙ったのは演奏面を見せられるプログレッシブな曲で、彼はパロタイに日本向けの独自の曲を作ろうと持ちかけた。もっとも当初の構想はヨーロッパ盤用のボーナス・トラックで、急遽日本盤用に切り替えたのだという。できた曲が「Angel Of Refraction」である。

出典: 激ロック/KAMELOT インタビュー

KAMELOT を離れたロイ・カーンは、2025年11月に日本のステージへ戻っている。元 ANGRA のエドゥ・ファラスキとの共演で、ANGRA『Temple Of Shadows』と KAMELOT『The Black Halo』の2作をフィーチャーした公演だった。11月21日が新宿 ReNY、11月22日が大阪・心斎橋 SUNHALL である。

出典: 激ロック ニュース(エドゥ・ファラスキ/ロイ・カーン来日公演)

レコード契約を掴んだのは、たった1本のデモだった。ヤングブラッドはタンパのモリサウンド・スタジオで KAMELOT にとって唯一のデモを作っている。そこにはショーン・ティベッツも参加していたが、当時の名義はショーン・クリスチャンズだった。彼はこれをヨーロッパの複数のレーベルへ送り、数か月後、最も良い条件を出してきたのがドイツの Noise Records だった。

出典: KAMELOT 公式サイト「Interview with Thomas Youngblood, founder of Kamelot」

そのデモを弾いたベーシスト、ショーン・ティベッツが KAMELOT に出会った経緯は、地元誌のベーシスト募集広告だった。応募して返事を出したところ、彼のライヴ会場に髪の長いメタルらしき風体の男が二人現れる。ヤングブラッドとリチャード・ワーナーだった。まだ契約前の野心的なバンドで、彼は加入して初期を動かす大きな役割を果たしたが、3年で一度離れている。

出典: KAMELOT 公式サイト ショーン・ティベッツ紹介ページ

共同創設者のドラマー、リチャード・ワーナーの後任が公式サイトで告知されたのは、1998年1月に保存された版のニュース欄である。タンパ出身のケイシー・グリロが新ドラマーになり、ワーナーの離脱は一身上の都合によるものだと書かれていた。同じ告知は、次作を12月から1月にかけて録音する予定で、題名は "Seige Perilous" になるとも伝えている。

出典: KAMELOT 公式サイト ニュース欄(Internet Archive 保存版)

公式バイオグラフィーによれば、ノルウェー出身のロイ・カーンには正式メンバーになる前に「最後のテスト」が課された。他のメンバーと一緒にスカイダイビングをすることである。最初は尻込みしたものの、彼は見事にやり遂げたという。同じページは、カーンの前のバンド CONCEPTION がその前年に解散していたことが新生 KAMELOT の始まりだったとも書いている。

出典: KAMELOT 公式サイト バンド・バイオグラフィー(Internet Archive 保存版)

そのカーンが自分の経歴を並べた公式サイトの Q&A は、簡潔である。1988年から1991年までクラシックの声楽レッスンを受け、1990年にパンク・ロック・バンドで歌いはじめ、1991年に CONCEPTION へ、そして1998年に KAMELOT へ加入した――本人の言葉ではこの順序になっている。

出典: KAMELOT 公式サイト ロイ・カーン紹介ページ Q&A(Internet Archive 保存版)

カーンが歌う体制で作られた『The Fourth Legacy』の曲作りは、雪の中で行われた。3か月ぶんのアイデアを抱えたヤングブラッドは、カーンの郷里であるノルウェーの小さな村スールスコグビグダへ渡り、そこで3週間こもっている。公式バイオはこの隔絶した時間が、ヤングブラッド/カーンという作曲チームを確立したと書いている。

出典: KAMELOT 公式サイト バンド・バイオグラフィー(Internet Archive 保存版)

そのアルバムの幕を開ける「New Allegiance」は、まったくのオリジナルではない。公式アルバム・ページのクレジットは、この曲がルネ・デュペレの「Éclipse」を下敷きに KAMELOT がアレンジしたものだと明記している。

出典: KAMELOT 公式サイト『The Fourth Legacy』アルバム・ページ(Internet Archive 保存版)

『Karma』はドイツ・ヴォルフスブルクの Gate Studio と Pathway Sound Studios で、2000年12月から2001年3月にかけて録音された。プロデュースはサシャ・パエスとミロ、ミックスとマスタリングは2001年2月にパエスが Pathway Sound Studios で行っている。アメリカのバンドがドイツで録るというこの座組みは、以後20年以上にわたって続くことになる。

出典: KAMELOT 公式サイト『Karma』アルバム・ページ(Internet Archive 保存版)

『Karma』を締めくくる3部構成の組曲「Elizabeth」について、バンドは完成前から予告を出していた。2000年11月の公式ニュースは、新作の最後に「ある有名な伯爵夫人を題材にした、10分を超える3部作」が置かれる予定だと書いている。完成盤の最終曲がその「Elizabeth」である。

出典: KAMELOT 公式サイト ニュース欄(Internet Archive 保存版)

『Karma』のクレジットには、パワーメタルのアルバムでは見慣れない楽器が並んでいる。ファルーク・アスジャディが尺八を吹き、ノルウェーのソプラノ、リヴ・ニーナ・モスヴェンが「Requiem」と「Fall From Grace」でオペラ・ヴォーカルを担当した。

出典: KAMELOT 公式サイト『Karma』アルバム・ページ(Internet Archive 保存版)

バンド初のライヴDVD『One Cold Winter's Night』は、映像制作会社 Revolver Films の手によるものだった。

出典: KAMELOT 公式サイト(Internet Archive 保存版)

そのカレヴィクには、音楽以外の職業がある。公式サイトの紹介ページによれば、彼は2001年から消防士として働いており、現在も続けている。

出典: KAMELOT 公式サイト トミー・カレヴィク紹介ページ

14作目『Dark Asylum』が舞台にしているのは、ネオ・ヴィクトリア朝風の影に沈んだ世界である。聴き手を招き入れる先はレイヴンヒル精神病院――かつて壮麗な大聖堂として建てられ、いまは科学と信仰と狂気が居心地悪く同居する場所へと転用された施設という設定になっている。ヤングブラッドの説明では、仮面と断片化した記憶と心理的な責め苦の世界に囚われた魂が、その果てしない廊下を彷徨いながら真実と自己と救済を探す物語である。

出典: KAMELOT 公式サイト『Dark Asylum』発表リリース

『Dark Asylum』のゲストは、公式トラックリスト上で曲ごとに明記されている。「Ashen World」にイグナシア・フェルナンデス、「Sanctuary」にクレモンティーヌ・ドローネーとイグナシア・フェルナンデス、「One Last Masquerade」にトビアス・サメット、「Beneath the Moon (Tunglið)」にランヴェイグ・シフ・シグルザルドッティル、ソウルヴェイグ・サラ・ロイポルト、レア=ゾフィー・フィッシャーの3人が入る。

出典: KAMELOT 公式サイト『Dark Asylum』リリース・ページ(公式トラックリスト)

その「Ashen World」を、バンドの二人はそれぞれ別の角度から説明している。ヤングブラッドにとっては、闇と希望の分かれ道に立ち、そこから前へ歩き出す瞬間を捉えた曲である。カレヴィクの側は、人間の心の起伏――谷と頂、そのあいだの虚空――を潜っていく曲であり、自分を縛る思い込みから解き放たれて可能性を広げる新しい現実を作り出すことについての曲だと述べている。

出典: KAMELOT 公式サイト「Ashen World」発表リリース

『Dark Asylum』でも、1999年の『The Fourth Legacy』から続くサシャ・パエスとの関係が保たれている。彼が制作を統括し、追加のギターも弾いた。ミックスとマスタリングはヤコブ・ハンセンである。

出典: Napalm Records 商品ページ(『Dark Asylum』)

『I Am The Empire - Live From The 013』は、オランダ・ティルブルフの 013 で収録された全21曲・100分を超えるライヴ作品である。発売は2020年8月14日、Napalm Records から。

出典: Napalm Records 商品ページ(『I Am The Empire - Live From The 013』)

その夜のステージには、アルバムに客演してきた歌い手たちが揃っている。アリッサ・ホワイト=グラズ(ARCH ENEMY)、シャルロッテ・ヴェッセルズ(DELAIN)、エリーゼ・リード(AMARANTHE)、ローレン・ハート(ONCE HUMAN)――レーベルの紹介文が「ほんの一例」として挙げる顔ぶれである。ミックスとマスタリングはサシャ・パエスが手がけた。

出典: Napalm Records 商品ページ(『I Am The Empire - Live From The 013』)

『Siege Perilous』は Morrisound で録音され、ミックスはドイツの Area 51 スタジオでトミー・ニュートンが手がけた。プロデュースはヤングブラッドとバンド自身である。1998年4月の公式ニュースは、発売をヨーロッパで5月25日、それ以外の地域では6月25日と告知していた。

出典: KAMELOT 公式サイト 1998年ニュース欄(Internet Archive 保存版)

このアメリカのバンドが初めてヨーロッパを回ったのは1998年9月、Noise Records のレーベルメイトである ELEGY との帯同ツアーだった。公式ニュースはこれを「バンドにとって初めての旧大陸行き」と書いている。以後このバンドは、ヨーロッパで録り、ヨーロッパのシンガーを迎え、ヨーロッパで最も売れるようになっていく。

出典: KAMELOT 公式サイト 1998年ニュース欄(Internet Archive 保存版)

2000年11月、バンドは Noise Records との契約を1年延長することで合意したと公表した。まとまるまでに5か月の交渉を要したという。

出典: KAMELOT 公式サイト 2000年ニュース欄(Internet Archive 保存版)

このバンドのレーベルは何度か替わっている。2012年6月に Steamhammer/SPV と新たな契約を結んだ際、公式の告知は経緯をこう整理していた——2005年の『The Black Halo』と2007年の『Ghost Opera』は同社から出ており、その間に挟まる2010年の『Poetry for the Poisoned』は earMUSIC からだった、と。つまり一度離れて戻った形である。

出典: KAMELOT 公式サイト(Internet Archive 保存版)

初代シンガーがどの範囲を歌ったかは、バンド自身が2025年に整理している。ボックスセット『Ascension 1995-1998』の告知によれば、マーク・ヴァンダービルトが『Eternity』と『Dominion』の2作を担当し、そこからロイ・カーンが1998年の『Siege Perilous』でスタジオ・デビューするまでが、この時期にあたる。

出典: KAMELOT 公式サイト『Ascension 1995-1998』告知

デビューから30年を機に、2025年、初期3作をまとめたボックスセット『Ascension 1995-1998』が出た。『Eternity』『Dominion』『Siege Perilous』がアナログ盤で一つに揃うのはこれが初めてで、ヤコブ・ハンセンによる新規リマスターが施されている。あわせて未発表デモ3曲と、ヤングブラッドへのインタビューを含む20ページのライナーノーツ・ブックレットが付いた。選曲と構成はヤングブラッド自身が手がけている。

出典: KAMELOT 公式サイト『Ascension 1995-1998』告知

このバンドの音を決定づけたプロデューサーとの関係は、1本のカセットから始まっている。人から渡された RHAPSODY のテープを聴いたヤングブラッドが、このアルバムを誰がプロデュースしたのか調べなければ、と思って電話をかけた相手がサシャ・パエスだった。3か月後には彼はフロリダにいて、二人は『The Fourth Legacy』の作業に入っていた。公式バイオの側も、パエスが真っ先に候補に挙がったのは RHAPSODY と ANGRA での仕事ゆえで、話は数本の電話でまとまったと書いている。

出典: BLABBERMOUTH.NET「KAMELOT's THOMAS YOUNGBLOOD: 'I've Never Allowed Someone Else To Dictate My Path'」(デイヴィッド・E・ゲルケによる取材)

『The Fourth Legacy』からオーケストレーションが本格化した理由を、ヤングブラッドは分業の成立として説明している。自分が持ち込んだケルト音楽やアラビア音楽、映画音楽的な要素を、パエスとミロの手腕と結び付けられたことが大きかった。とりわけ重要だったのは、二人がヴァイオリンやバンドネオンといった楽器を実際に弾く演奏者を抱えていたことだという。

出典: BLABBERMOUTH.NET(トーマス・ヤングブラッド インタビュー)

『Epica』(2003年)と『The Black Halo』(2005年)は、ゲーテ『ファウスト』に着想を得た2部構成の作品である。後編にあたる『The Black Halo』は、2年前に『Epica』が中断したところから物語を引き継ぎ、主人公アリエルが人生の暗い側へ堕ちていく筋書きになる。ヤングブラッドは、音もアートワークも常に変化させてきたのだから次作もそれを反映することになると述べ、そのうえでメフィスト役にブラックメタルのヴォーカリストを起用したことを「論理的に」と言い添えた。DIMMU BORGIR のシャグラスである。

出典: BLABBERMOUTH.NET「KAMELOT: 'The Black Halo' Track Listing Revealed」

『The Black Halo』のゲスト陣は、シャグラス(DIMMU BORGIR)、イェンス・ヨハンソン(STRATOVARIUS)、シモーネ・シモンズ(EPICA)、Mari(MASQUERAID)。さらに「KAMELOT 合唱団」としてハービー・ラングハンス(SEVENTH AVENUE)、アマンダ・サマーヴィル=シャルフ、ミロ、ゲリット・ゲーベル、トーマス・レトケ(HEAVEN'S GATE)、エリザベス・キャーネスらが名を連ねた。制作はサシャ・パエスとミロ、場所はドイツの Gate と Pathway の両スタジオである。

出典: BLABBERMOUTH.NET「KAMELOT: 'The Black Halo' Track Listing Revealed」

『The Black Halo』からは、スウェーデンの監督パトリック・ウラエウス(Revolver Films)と組んで2本のビデオが作られた。「March of Mephisto」にはシャグラスが特別出演し、先に撮られた「The Haunting」にはシモーネ・シモンズと、物語の登場人物ヘレナ役として Mari が出ている。

出典: BLABBERMOUTH.NET(「March of Mephisto」ビデオ関連記事)

『Ghost Opera』も同じ体制で作られている。サシャ・パエスとミロのプロデュースで、ドイツ・ヴォルフスブルクの Gate Studios と Pathway Studios が使われた。

出典: BLABBERMOUTH.NET(『Ghost Opera』制作関連記事)

表題曲「Ghost Opera」の物語は、ヤングブラッドが考えたものである。有名になろうと懸命に努力していたオペラ歌手が、デビューに向かう途中で暴漢に襲われる――そこから始まる筋立てだという。

出典: Songfacts「Ghost Opera by Kamelot」

『Ghost Opera』の女性ヴォーカルを歌っているのはアマンダ・サマーヴィルで、表題曲を含むアルバム中の4曲に参加している。

出典: Songfacts(『Ghost Opera』関連ページ)

その『One Cold Winter's Night』が収録されたのは、2006年2月11日、ノルウェー・オスロの Rockefeller Music Hall である。アメリカのバンドが初めての映像作品をノルウェーで撮った形で、当時のシンガーの母国だった。

出典: BLABBERMOUTH.NET(『One Cold Winter's Night』関連記事)

800人の中からカレヴィクに決まった瞬間を、キーボードのオリヴァー・パロタイが説明している。決め手になったのは、パロタイが書いて『Silverthorn』に入ることになるバラードに、カレヴィクがヴォーカルと歌詞とメロディを録って送り返してきたことだった。初めて聴いたとき全員が鳥肌を立て、その場でこれだと分かったという。アルバムのヴォーカル・メロディの大半も彼が書くことになる。

出典: BLABBERMOUTH.NET(オリヴァー・パロタイの発言を引く記事)

カレヴィクは1981年11月1日、ストックホルム南郊のボートシルカで生まれた。家庭は音楽のある環境で、姉妹のジェニーとともに当時の名曲に囲まれて育ったと本人が語っている。

出典: BLABBERMOUTH.NET(トミー・カレヴィクの発言を引く記事)

新しいシンガーを迎えた最初の作品『Silverthorn』は、19世紀を舞台にしたコンセプト・アルバムである。裕福な一家が悲劇的な出来事に見舞われ、そこから隠蔽と秘密と裏切りへ転がっていく筋立てで、物語そのものは限定ボックスセットに封入された書籍で明かされる形をとった。この物語は発売の約1年前から練られており、ヤングブラッド、パロタイ、カレヴィク、そしてプロデューサーの4者で作り上げられている。書籍に収める文章を書いたのはアマンダ・サマーヴィルだった。

出典: BLABBERMOUTH.NET(『Silverthorn』制作についてのヤングブラッド インタビュー)

そのジャケットに描かれているのは、物語の中心人物ジョリーである。ただし子どもの姿ではなく、成人した彼女――物語のなかで「来世の天使」と呼ばれる存在としての姿だとヤングブラッドは説明している。

出典: BLABBERMOUTH.NET(『Silverthorn』制作についてのヤングブラッド インタビュー)

アルバムで最後に音楽が書かれた曲のひとつが「Sacrimony (Angel Of Afterlife)」だった。シュツットガルトでパロタイと座っていたヤングブラッドが、翌日にはフロリダへ発つという段になって「もう1曲、速くてアップテンポなものを作ろう」と言い出したのが発端である。そこへカレヴィクが乗せたヴォーカル・メロディはデモとほとんど変わらないまま残り、のちにエリーゼ・リードが歌唱に招かれた。

出典: BLABBERMOUTH.NET(『Silverthorn』制作についてのヤングブラッド インタビュー)

その「Sacrimony」にはもう一人、アリッサ・ホワイト=グラズが加わっている。ヤングブラッドによれば、彼女のいた THE AGONIST が KAMELOT の前回の全米ツアーで前座を務め、そのうち何公演かで彼女が「March of Mephisto」に飛び入りしたことで相性の良さがはっきりした。新作では通常なら男性シンガーに任せていたはずの箇所があり、そこを女性のグロウルに置き換えるのは面白い転換だと考えたのだという。結果としてこの曲は、クリーンとグロウルを行き来しながら二人の女性シンガーが共演する形になった。

出典: Loudwire(トーマス・ヤングブラッド インタビュー)

『Silverthorn』は二人の兄弟と一家をめぐる純然たるコンセプト作で、収録曲「My Confession」はその核心にあたる場面から生まれている。兄弟の一人が、きょうだいの死は自分の責任だったと告白する場面である。

出典: Songfacts(トーマス・ヤングブラッド インタビュー)

カレヴィクと KOBRA AND THE LOTUS のコブラ・ペイジは2020年4月4日に結婚したが、世界的なロックダウンの最中だったため、大勢を招く祝いは先送りになった。それが実現したのは2年あまり後の2022年6月25日である。

出典: Loudwire(カレヴィクとコブラ・ペイジの結婚式に関する記事)

『Haven』という題名は、ヤングブラッド自身の少年期から来ている。子どもの頃に何年か荒れた時期があり、音楽にのめり込むことでそれを切り抜けた――命を救われたか、少なくとも面倒から遠ざけてくれた、というのが本人の言い方である。ほんの一握りの人でもこのアルバムに逃げ場を見つけたなら、それで題名として十分だと考えた。もう一つの理由は言葉の通りやすさで、ヨーロッパでもアジアでも誰にでも意味が通じる語であることを彼は挙げている。

出典: Loudwire(トーマス・ヤングブラッド インタビュー)

そのアルバム全体に敷かれているのはディストピア的な主題である。ヤングブラッドが挙げるのは、技術の進み方によって個人の自由が失われつつあること、いわゆる「ビッグ・ブラザー」的な状況、そして人々が何も考えずにネット上へ自分の情報を差し出してしまうことだった。具体例として彼が持ち出したのは、量販店で歯ブラシを一本買うだけなのに電話番号とメールアドレスを訊かれる、という日常の場面である。ただしアルバムを暗いだけにするつもりはなく、聴き終えたときに聴く前より気分が良くなるような曲も置きたかったという。

出典: Songfacts(トーマス・ヤングブラッド インタビュー)

その世界観の元にあるのは映画である。ヤングブラッドは『Haven』と『The Shadow Theory』の2作について、若い頃に好きで強い影響を受けた『ガタカ』と『ローガンズ・ラン(2300年未来への旅)』から着想を得たと語っている。良くなっていく未来より、悪化していくディストピアの方が好みなのだという。

出典: BARKS(トーマス・ヤングブラッド インタビュー)

このバンドの制作は、国をまたいで分業する形で固まっている。『Haven』も『Silverthorn』と同じ手順で、ヤングブラッドが夏にドイツへ飛び、キーボードのオリヴァー・パロタイと組んで自宅で温めていたアイデアを曲の形にするところから始まった。そのセッションで7〜8曲ほどが仕上がっている。できた曲はスウェーデンのカレヴィクへ送られ、彼が歌メロと歌詞を付けた。デモの mp3 を送るだけでなく、ミュージシャン向けの「Skype のようなもの」を使い、スウェーデンにいる歌い手の声をドイツ側で録音しながら作業したという。世界中を飛び回らずに済む新しい技術だ、とヤングブラッドは述べている。

出典: Songfacts(トーマス・ヤングブラッド インタビュー)

『Haven』のバラード「Under Grey Skies」には、二人の客演がある。DELAIN のシャルロッテ・ヴェッセルズについて、ヤングブラッドは何度かツアーを共にするうちに彼女の声が特別だと感じていて、この曲が書き上がったときに参加を頼んだと説明している。もう一人はナイトウィッシュのトロイ・ドノックリーで、フォーク系の楽器を入れたいという案が出た時点でヤングブラッドから連絡を取ったところ、オーヴァートン社製のロウ・ホイッスルで吹くパートを彼の方から提案してきたという。

出典: Louder(Metal Hammer)「Kamelot hail guest work on Haven」

同じアルバムの「Veil of Elysium」は死後の世界を題材にしている。ヤングブラッド自身は、死んだらそれで終わりだと考えている。それでも多くの宗教が何らかの来世を信じており、自分が逝ったときに祖母や愛犬に再会できるという希望は常にある――そこから書かれた曲だという。

出典: Songfacts(トーマス・ヤングブラッド インタビュー)

『The Shadow Theory』の出発点は心理学だった。ヤングブラッドが心理学の考え方を調べていて行き当たったのが、スイスの精神科医カール・ユングの言う「影」――心の無意識の部分という概念である。彼はそこから、影と心理的なひねりをレコードへ持ち込むという着想を得た。さらにそれを、すべてを操る上層と、娯楽と借金で黙らされている下層という現代社会の比喩として使い、その潜在能力を解き放つ鍵として「シャドウ・キー」を置いたのだと説明している。ちなみに自分自身のシャドウは何かと問われて、彼は細部を考えすぎて執着してしまうことだと答えた。

出典: BLABBERMOUTH.NET(『The Shadow Theory』についてのインタビュー)

ただしこのアルバムは、意図的に完全なコンセプト作にされていない。カレヴィクによれば、時系列で追える一本の物語にはせず、Shadow Empire/Shadow Key/Shadow Wall という3つのキーとなる要素を軸に全体をまとめる形にした。1曲だけ取り出しても成立することを重視したのだという。ヤングブラッドの側も、Spotify とダウンロードの時代に全曲が繋がった完全なコンセプト作を作るのはあまり意味がないかもしれない、と述べている。

出典: BLABBERMOUTH.NET「KAMELOT Didn't Want To Make A Full Concept Record With 'The Shadow Theory'」

『The Shadow Theory』の制作が始まったのは2017年12月ごろである。ヤングブラッドはドイツへ渡り、オリヴァー・パロタイの自宅スタジオの地下室で、くたくたになるまで長時間の共同作業を重ねた。数か月後にもう一度渡独している。

出典: 激ロック/KAMELOT インタビュー

同作の「Burns To Embrace」で聞こえる子どもの合唱は、身内で作られている。主に歌っているのはヤングブラッド自身の息子で、録音は彼の自宅スタジオ。10種類のパートを録り、ヴォルフスブルクで録音した他の声と編集して合唱に仕立てたという。

出典: 激ロック/KAMELOT インタビュー

『The Awakening』という題名には二重の意味がある。パンデミック全般を指すと同時に、ヤングブラッド自身の経験でもある。彼は2020年に新型コロナウイルスに感染して重症化し、2か月以上入院した。もうだめかもしれないと思ったこともあったと本人が語っている。

出典: BARKS(トーマス・ヤングブラッド インタビュー)

オリコンに載るこのバンドのアルバムのうち、最高位は『Haven』の28位(登場3週)である。以下、『Ghost Opera』が34位、『The Black Halo』が41位、『The Shadow Theory』が44位、『Epica』が47位と続く。

出典: ORICON NEWS キャメロット アルバム・ランキング

先行シングル「Ashen World」でゲスト・ヴォーカルを務めるイグナシア・フェルナンデスは、DECESSUS のフロントウーマンであり、2025年のミス・ワールド・チリでもある。

出典: BLABBERMOUTH.NET(「Ashen World」ビデオ公開の記事)

このバンドの Billboard 200 での成績には、はっきりした特徴がある。初登場した位置がそのまま最高位になり、翌週以降に上がることがない。『Poetry For The Poisoned』は2010年10月2日付で74位、『Silverthorn』は2012年11月17日付で79位、『Haven』は2015年5月23日付で75位、『The Shadow Theory』は2018年4月21日付で141位——4作いずれも、Billboard のページ上でデビュー位置と最高位が同じ数字・同じ日付で記録されている。

出典: Billboard 200(2015年5月23日付)

英国では、総合チャートよりロック/メタル・チャートでの成績が目立つ。オフィシャル・チャート・カンパニーのページに載る Official Rock & Metal Albums Chart の記録では、『The Awakening』が2023年3月30日付の4位。これが同ページに並ぶ7作の中で最も高い位置である。以下、『Haven』が5位、『The Shadow Theory』が7位、『I Am The Empire - Live From The 013』が11位、『Silverthorn』が17位、『Poetry For The Poisoned』が18位、『Ghost Opera』が24位と続く。

出典: Official Charts Company(英国オフィシャル・チャート)KAMELOT アーティスト・ページ

このバンドの売れ方は、国ごとの差が大きい。『Silverthorn』の初動順位は、ノルウェー17位、スウェーデン20位、フィンランド28位、ドイツ36位、オランダ54位、スイス55位、オーストリア70位、米国79位、カナダ86位、スペインとフランスが89位、英国168位だった。北欧とドイツ語圏で高く、英語圏で低いという傾向がそのまま出ている。『Haven』ではドイツで14位に達し、これはバンドにとって同国での自己最高位だった。

出典: BLABBERMOUTH.NET(『Silverthorn』初動チャート順位の記事)

2009年12月1日、バンドはショーン・ティベッツを新しいベーシストとして発表した。初期に3年で離れていた、あのデモのベーシストである。ヤングブラッドによれば、グレン・バリーが数週間前に電話をよこし、もう続けられない、身を引かなければならないと告げた。バリーは兄弟のような存在で多くの良い時間を共にしてきたので、この決断は本人にさせたかった――というのが彼の説明である。

出典: BLABBERMOUTH.NET「KAMELOT Announces New Bassist」

2018年2月5日、バンドは長年のドラマー、ケイシー・グリロとの別れを発表した。『The Shadow Theory』の録音前に、グリロ自身が他の音楽活動やツアーの機会を追いたいこと、そして自分のドラムヘッド事業により多くの時間を割きたいことをバンドに伝えていたのだという。ヤングブラッドは、ケイシーは20年近く友人であり同僚だったと述べている。脱退の理由を訊かれたときの彼の答えは、それは本人に訊いてくれ、ただドラムヘッド会社にもっと時間を使いたがっているのは知っている、というものだった。

出典: BLABBERMOUTH.NET「KAMELOT Parts Ways With Drummer Casey Grillo; Announces Replacement」

後任のヨハン・“ジョー”・ヌニェスの選び方について、ヤングブラッドははっきり述べている。オーディションは一切行わず、他の候補も検討しなかった。ヌニェスは FIREWIND で何度か KAMELOT とツアーを共にしており、しかもヨーロッパ・ツアーでは KAMELOT のドラム・テックを務めていた人物だった。つまり選考の必要がないほど、すでに身内だったということである。

出典: Loudwire(トーマス・ヤングブラッド インタビュー)

そのヌニェスも長くは続かなかった。脚の負傷でほぼ1年ライヴ活動から離れており、2019年4月10日、バンドは後任としてアレックス・ランデンバーグの加入を発表する。ランデンバーグにとっては初めての席ではなく、2017年7月、KAMELOT が IRON MAIDEN のサポートを務めたカリフォルニア州サンバーナーディーノ公演でも彼がドラムを叩いていた。

出典: BLABBERMOUTH.NET「KAMELOT Officially Welcomes Drummer ALEX LANDENBURG」

2011年4月22日、ロイ・カーンが自ら脱退の声明を出した。そこで明かされたのは、決断が公表よりずっと前に下されていたということである。彼は前年の秋の時点で――バーンアウトのしばらく後に――すでにメンバーへ脱退を伝えていた。バンドもレーベルも周囲の関係者も衝撃を受け、チケットの売上が落ちる懸念もあって、考え直す時間をくれた。彼はその時間を取り、それでも結論は変わらなかった。

出典: BLABBERMOUTH.NET「Singer ROY KHAN Officially Announces His Departure From KAMELOT」

10年後、カーンは自分の言葉でその事情を振り返っている。いくつもの要因が同時に頂点に達した「カクテル」のようなものだった、というのが彼の言い方である。KAMELOT の人気が上がるにつれ年の半分近くは家を空けるようになり、一方で家庭を持った――その二つが自分を引き裂きはじめていた。2022年の取材では、自分抜きでバンドが活動を続けられたことに本当に感謝していると述べ、バンドを傷つけるつもりは全く無く、きわめて個人的な決断としてそうするしかなかったのだと語っている。

出典: BLABBERMOUTH.NET(ロイ・カーンのポッドキャスト取材を伝える記事)

「Love You to Death」が描いているのは、深く愛し合う十代のカップルである。少女が病に冒され、二人は死後の世界でも愛し合い続けると誓う――というのがヤングブラッドの説明だ。

出典: Songfacts(トーマス・ヤングブラッド インタビュー)

歌詞はほぼすべてカレヴィクが書いているが、ヤングブラッドは全ての歌詞に目を通し、それぞれの曲が何についての曲になるかを二人で話し合う。彼が重視しているのは、歌詞に一定の「モラル・コンパス」があることだという。自殺のような主題すれすれの歌詞は置きたくない、というのが彼の言い方である。

出典: Songfacts(トーマス・ヤングブラッド インタビュー)

『The Awakening』の「Opus Of The Night (Ghost Requiem)」は、2007年の『Ghost Opera』の物語の第2部にあたる。言い出したのはカレヴィクで、あのストーリーを続けて完結させないか、と提案してきたのだとヤングブラッドは語っている。16年越しの続編ということになる。

出典: BLABBERMOUTH.NET(トーマス・ヤングブラッド インタビュー)

『The Awakening』にメリッサ・ボニーを迎えた理由を、ヤングブラッドはグロウルとクリーンの両方が的確だからだと述べている。彼女が数年前にバンドのレーダーに入ったのが始まりで、アルバム参加のあとには南米ツアーにも同行した。

出典: BLABBERMOUTH.NET(トーマス・ヤングブラッド インタビュー)

ライヴのドラム・ソロで RUSH の断片が飛び出すのは、偶然から定着したものである。カナダのトロント公演で試したところ反応が非常に良く、そのまま恒例になったのだとヤングブラッドは語っている。一方「Forever」での QUEEN「We Will Rock You」の引用は、カレヴィクの気まぐれで、毎回やるわけではないという。

出典: BARKS(トーマス・ヤングブラッド インタビュー)

2015年1月、バンドは Napalm Records と契約した。ただし通常のレコード契約ではなく、自社レーベル Kamelot Music LLC を通じた独占ライセンス契約という形である。しかもこの契約の対象範囲は「アジアを除く全世界」とされており、日本を含むアジアは別枠のまま残された。日本盤がキングレコードから出続けている理由がここにある。

出典: BLABBERMOUTH.NET「KAMELOT Signs With Napalm Records」

メンバーの国籍はアメリカ・ドイツ・スウェーデンに分かれているが、根はどこにあるのかとヤングブラッドは問われて、あくまでフロリダ州タンパから出てきたバンドだと答えている。同じ街から出た SAVATAGE や CRIMSON GLORY と同じ信念を持っている、というのが彼の言い方だった。

出典: BARKS(トーマス・ヤングブラッド インタビュー)

『The Shadow Theory』の「Vespertine (My Crimson Bride)」と「Burns To Embrace」でケルト風の要素が出てくるのは、意図的な回帰である。ヤングブラッドによれば、『The Fourth Legacy』の「The Shadow Of Uther」で一度やったことを、もう一度使いたかったのだという。1999年の作品との20年近い隔たりを越えた自己参照ということになる。

出典: 激ロック/KAMELOT インタビュー

ローレン・ハートが『The Shadow Theory』に参加するまでの経緯は、ステージ上での偶然に近い。カリフォルニアで IRON MAIDEN との大規模な公演があった際、KOBRA AND THE LOTUS のコブラ・ペイジが KAMELOT のステージに加わり、そのとき友人であるハートも呼んで「Liar Liar」を一緒にやらないかと提案した。ヤングブラッドはそれを面白いと思って実現させ、彼女のエネルギーとステージ・パフォーマンスを気に入って、アルバム参加へつながった。

出典: 激ロック/KAMELOT インタビュー