BRIDEAR トリビア 全10件
BRIDEARにまつわる事実を、出典付きで10件掲載しています。
Trivia
BRIDEARという綴りは、既存の単語をひっくり返して作られたものである。KIMIとHARUはどちらもガールズ・バンドを組むのが初めてで、一目で女性のバンドだと分かる名前にしたいというところから考え始めた。そこで出てきたのが花嫁を意味するBRIDEだったが、その一語だけでは音楽性の面でどうかという迷いがあったという。決め手になったのは、たまたま目に入ったDEAR BRIDEというフレーズで、これを逆順にしてBRIDEARという造語ができあがった。女性のバンドだと伝わること、そして文字面の良さが選んだ理由だと、KIMIは説明している。
『Bloody Bride』収録の「Fake World」は、BRIDEARの作品ではないところから届いた曲である。書いたのは元Janne Da Arcのギタリスト you で、当時同じ事務所に所属していた縁で提供が実現した。KIMIとHARUは公式プロフィールの好きなアーティスト欄にかねてよりJanne Da Arcを挙げており、二人ともその音楽を聴いて育った世代にあたる。KIMIはこの曲に歌詞を付けてレコーディングすることを強いプレッシャーだったと語り、クレジットに自分の名前が並ぶことへの戸惑いも口にしている。
HARUがベーシストになった理由には、「Fake World」を提供した you 本人が関わっている。HARUが最初に手にした楽器はベースではなくギターで、それは you に憧れてのことだった。ところが弾いていくうちに、あれほどのギターは自分には弾けないと感じ、ベースへ転向したのだという。そのおよそ十数年後、憧れて楽器を持ち、そして諦めた相手の書いた曲を、自分のベースで弾くことになった。レコーディングでは震えたと本人は語っている。you からは自由に弾いていいと言われたが、HARUはデモにあったフレーズも生かす形を選んだ。
BRIDEARは、自分たちが「嬢メタル」と呼ばれるシーンの中にいることを知らないまま活動を始めている。福岡で結成した当初は情報に疎かったとKIMIは振り返っており、Aldiousの存在は知っていたものの、そうしたシーンが既にできあがっているとは思っていなかった。動機はもっと単純で、女の子でメタルをやったら絶対にかっこいい、福岡では自分たちが最初だ、というくらいの気持ちだったという。自分たちがその流れの中にいると気づいたのは、遠征を重ねるようになってからのことだった。
メジャー・デビュー作となった『Expose Your Emotions』は、avexから出ることが決まらないうちに作られていた。曲を書いていた段階ではリリース元が確定しておらず、やりたいように作ったうえで、これでavexからOKが出るだろうかという不安を抱えていたとKIMIは振り返っている。結果として本作は2019年12月4日にavex traxから発表され、BRIDEARのメジャー・デビュー作となった。
『Expose Your Emotions』の2曲目「Mirror」は、曲と詞が別々の手から出ている。作曲したのはその年の1月に加入したばかりのAYUMIで、曲だけを書いて持ち込み、歌詞はKIMIに委ねた。返ってきたのは『鏡の国のアリス』を題材にした詞だった。AYUMIはそれまでのBRIDEARになかった曲調だと述べており、グルーヴの面ではメンバー全員が手を焼いた曲でもあったという。
『Bloody Bride』に入っている「A Glorious World」は、NATSUMIが人生で初めて書いた曲である。前作の時点では作曲に興味がなかったが、メンバーの書く曲を聴いているうちに自分も作ってみたくなったのだという。理論もコードも習ったことがなく、頭に浮かんだメロディに感覚でコードを付けていったと本人は説明している。しかも一発で通ったわけではなく、複数出したうちの生き残りだった。歌詞についてはNATSUMIからKIMIへ、みんなへの感謝を書いてほしいという注文が出されている。
『Bloody Bride』で英語詞の曲が一気に増えたのには、はっきりした理由がある。本作はイギリスとヨーロッパ向けにSETSUZOKU RECORDSからも同時発売される予定になっており、そこで届けるからには英語詞を増やしたい、とKIMIは考えていた。ただし実作業は難航し、レコーディング中はエンジニアに向かって何度も泣きごとを漏らしたという。得たものもあった。日本語なら語尾の伸ばし方も声の響きも考えずに歌えていたことに気づき、自分がそれまでいかに日本語に頼っていたかを自覚したと本人は語っている。
2019年に加入したNATSUMIにとって、『Expose Your Emotions』は人生で初めてのレコーディングだった。次の『Bloody Bride』に臨むときには、それがどれだけ大変な作業かを身をもって知ったうえで身構えて入ったと本人は語っており、体力と気力が最後まで保つようにペース配分まで考えていたという。HARUによれば、前作では無邪気な顔でスタジオに来ていたのが、次の制作では最初から表情が引き締まっていたそうだ。
『Bloody Bride』は、音を整えすぎないという方針で作られている。NATSUMIによれば、今の時代のメタルには様々な作り方がある中で、本作は従来以上に生音にこだわり、エディットも最小限に抑えられた。HARUはこれを、きれいに整わせすぎず、人間が作っていると分かる作品になったと表現している。制作の段階からライヴでの雰囲気や演出まで想定されており、そのまま舞台で鳴らせる音であることが前提に置かれていた。