ATREYU トリビア 全40件
ATREYUにまつわる事実を、出典付きで40件掲載しています。
Trivia
初来日は2004年で、東京・大阪・名古屋を回った。名古屋公演がこのツアーの最終日にあたる。この来日中、彼らはUNEARTHと合同で取材を受けており、最後の夜には何か仕掛けるつもりだと話していた。
アレックス・ヴァーカッツァス、ダン・ジェイコブス、ブランドン・サラーの3人は、高校時代に組んでいたパンク・バンドが出発点だった。そこから何年かを費やし、メンバーの出入りを何度も経て、現在の形にたどり着いている。バンド名を掲げた瞬間に完成したのではなく、10代の顔ぶれが残ったまま輪郭が固まっていった格好である。
2011年、バンドは自ら決めた活動休止に入った。ステージに戻ったのは2014年9月14日、カリフォルニア州サクラメントで開かれたAftershockフェスティバルのメイン・ステージで、休止から4年近くが経っていた。この復帰は『The Curse』のリリースから10年という節目とも重なっている。
2020年9月30日、バンドとヴォーカルのアレックス・ヴァーカッツァスは袂を分かった。彼が在籍した期間は20年に及ぶ。発表は双方の名前で出され、互いへの敬意を保った文面だった。
ヴァーカッツァスの離脱後、3人が持ち場を動いた。ドラムとクリーン・ヴォーカルを担っていたブランドン・サラーがフロントに立ち、ベースのポーター・マクナイトがスクリームを引き継ぎ、空いたドラムにはサラーの別バンドHELL OR HIGHWATERのカイル・ローサが座った。マクナイトはヴァーカッツァスが負傷した際に代わってスクリームを務めた経験があり、その役割がそのまま常設になった形である。この編成が初めて音になったのが2020年10月の「Save Us」だった。
2025年、バンドは『The Curse』を全曲録り直した。理由は3つある。現在のライヴで鳴っている音と音源を一致させること、技術が進んだ今なら当時よりよく作れること、そして原盤を自分たちのものにすることである。オリジナルの権利はVictory Recordsを2019年に買収したConcordが持っており、録り直す以外に手はなかった。この再録版はバンドが自ら出しており、彼らのキャリアで初めて100パーセント自分たちの所有になった録音である。
『The End Is Not The End』の曲作りにあたって、バンドは自分たちに一つ規則を課した。制作中は10年以上前の音楽しか聴かない、というものである。おかげでHATEBREED、SOILWORK、IN FLAMESといった初期の影響源や、地元で聴いていたハードコアのバンドに立ち返ることになった。サラーはこの規則の狙いを、現代の流行から距離を取ることだと説明している。
『The Curse』の日本盤には、BON JOVIのカヴァーがボーナス・トラックとして収められた。バンドはこれをあくまで遊びとして録ったものだと説明しているが、歌詞そのものは思いのほか暗いのだと付け加えている。2004年の来日公演でも、この曲にまつわる仕掛けを用意していた。
2008年11月10日から12日にかけて新木場STUDIO COASTで予定されていた「ROCKSTAR TASTE OF CHAOS」への出演を、彼らは取りやめている。アジア圏のプロモーターが倒産し、英国公演と日本公演の間に組んで日本行きの費用に充てるはずだった日程が崩れたためだった。バンドは日本を気に入っており近いうちに必ず戻ると表明している。
2010年に公開された「Lonely」のミュージック・ビデオは、TASTE OF CHAOSでの来日中に日本で撮影された。ステージ外の私的な場面をつないだ内容で、ゲームセンターで遊ぶ姿や、見知らぬ会社員たちとやり取りする様子が収められている。
2019年9月、彼らは「ACROSS THE FUTURE 2019」で来日した。9月23日に新木場STUDIO COAST、25日になんばHatch、26日にZepp Nagoyaという日程で、この時期のライヴでは『In Our Wake』のデラックス・エディション収録曲も披露されている。
『The Beautiful Dark of Life』の日本盤は2024年1月10日に発売された。発売元はBIG NOTHING/ULTRA-VYBEで、品番はSPINE800031PJである。
日本のレーベルが公開しているバイオグラフィーによれば、彼らはSLIPKNOT、LINKIN PARK、クリス・コーネル、AVENGED SEVENFOLDと同じステージに立ってきた。南カリフォルニア出身で、2009年の作品のあと活動を休止し、2015年から再びツアーに出ている。
彼らが育ったのは南カリフォルニアのオレンジ・カウンティで、AVENGED SEVENFOLD、THRICE、BLEEDING THROUGH、EIGHTEEN VISIONSといった同郷のバンドが同じ時期に注目を集めていた。この土地にはTHE OFFSPRING、NO DOUBT、SOCIAL DISTORTIONという先行世代もいる。ヴァーカッツァスは2008年の取材で、オレンジ・カウンティには独特の空気があり、そこの出身であることが音の過剰さにつながっていると話している。
2作目『The Curse』の制作には、曲作りに5か月、レコーディングに1か月をかけている。デビュー作『Suicide Notes and Butterfly Kisses』が曲作り1か月ほど、録音2週間で仕上がったことを思えば、投じた時間はまるで違う。バンドはこの差を、余裕を持って作れるようになった結果として語っている。
『The Curse』は全米ビルボード200に32位で初登場した。インディペンデント・レーベルからのリリースで、バンドにとって全国的な知名度を得る足がかりになった作品である。
『The Curse』の売上は45万枚を超えた。2000年代半ばのメタルコア勢としては際立った数字で、この作品以降バンドは世界的に名前を知られるようになる。
2004年、彼らはOZZFESTのステージに立っている。『The Curse』のリリース直後にあたる時期で、この夏の巡業が北米で顔と名前を広めることになった。
音楽をやろうと決めるきっかけになったバンドとして、彼らはAFI、ALKALINE TRIO、HOT WATER MUSIC、IN FLAMES、KILLSWITCH ENGAGE、HATEBREEDの名前を挙げている。パンクとハードコア、そしてメロディック・デス・メタルが同じ列に並んでいるあたりに、初期の音の成り立ちが表れている。
2006年の『A Death-Grip on Yesterday』は、全米ビルボード200のトップ10に入った。前作『The Curse』からの伸びをそのまま数字にした格好である。
2007年の『Lead Sails Paper Anchor』もビルボード200のトップ10に入り、さらに全米レコード協会(RIAA)のゴールド認定を受けた。21世紀のロック・バンドがゴールドに届くこと自体が珍しくなった時期の認定である。
2024年時点で、彼らのアルバムのうち2作がゴールド認定を受けている。ビルボード200のトップ10入りも一度きりではない。
プロデューサーのジョン・フェルドマンとは、2007年の『Lead Sails Paper Anchor』で初めて組んだ。以降、2018年の『In Our Wake』、2021年の『Baptize』でも起用しており、バンドのキャリアで最も長く続いている外部との関係になっている。
活動休止を挟んで2015年に出た『Long Live』は、全米ビルボード200のトップ30に入った。4年近い空白のあとの復帰作としての数字である。
『In Our Wake』の制作は、ブランドン・サラーが自身の別バンドHELL OR HIGHWATERのツアーに出ている期間を挟んで、2つの区切りに分けて進められた。場所はロサンゼルスにあるジョン・フェルドマンのスタジオで、2曲を除く全曲がスタジオに入ってから書かれている。メンバーを組に分け、1日に2つのアイデアを出す進め方だった。
『In Our Wake』を締めくくる「Super Hero」には、AVENGED SEVENFOLDのM・シャドウズとUNDEROATHのアーロン・ギレスピーが参加している。曲の主題は親であることで、子どもにとっての現実のヒーローであり続けるために要る時間と労力を歌ったものだとバンドは説明している。2020年にはこの曲を、新型コロナウイルスの流行下で働く救急・医療従事者に捧げている。
2020年、バンドは「Carry The Fire」と題した配信ライヴを2回行っている。11月20日の回はキャリアを通した選曲、12月4日の回は『Lead Sails Paper Anchor』の全曲再現だった。ヴァーカッツァスの離脱発表からまもない時期の開催である。
2021年6月4日にSpinefarmから出た『Baptize』は、サラーがフロントマンとして臨んだ最初のフル・アルバムである。ゲストが3組入っており、「Warrior」にトラヴィス・バーカー、「Untouchable」にPAPA ROACHのジャコビー・シャディックス、「Oblivion」にTRIVIUMのマット・ヒーフィーが参加している。プロデュースはジョン・フェルドマン。
カイル・ローサは正式加入の前、2019年にサラーの代役としてドラムを叩いた経験がある。翌年サラーがフロントに移ったとき、空席になったドラムにそのまま収まった。
9作目『The Beautiful Dark of Life』は、はじめから1枚のアルバムとして作られたのではない。2023年のうちに3本のEPを順に出し、それらに新曲を足して全15曲にまとめたものである。EPは物語の段階として構想されており、そのうちの1本「The Moment You Find Your Flame」は2023年8月18日にリリースされ、自分の価値を認めることの難しさ、自己不信や不安を扱ったものだとバンドは説明している。
『The Curse』の発売20周年にあたる2024年10月18日、カリフォルニア州アナハイムのHouse of Bluesで同作の全曲再現公演が行われた。共演はEIGHTEEN VISIONSとDEATH BY STEREOで、EIGHTEEN VISIONSも同じく20周年の『Obsession』を全曲演奏し、DEATH BY STEREOは1999年のデビュー作から25年を記念する内容だった。
2025年秋には「The Curse - 20+1 Years Anniversary Tour」と題したヨーロッパ・ツアーを行った。20周年に1年を足した名前で、英国、フランス、オランダ、ドイツ、オーストリア、ハンガリー、ルクセンブルク、スイス、ベルギーを回り、各地で『The Curse』を全曲演奏している。
2024年の『The Pronoia Sessions』は新曲集ではなく、過去の代表曲8曲を作り直したものにカヴァー2曲を加えた企画盤である。カヴァーはAUDIOSLAVEの「Like A Stone」と、TOM PETTY AND THE HEARTBREAKERSの「Mary Jane's Last Dance」。配信は10月25日、CDとアナログは11月8日にSpinefarmから出ている。
AUDIOSLAVEの「Like A Stone」を選んだ理由について、ダン・ジェイコブスは、クリス・コーネルとAUDIOSLAVEが長年バンドにとって近い存在だったこと、そしてブランドン・サラーの声がコーネルに例えられてきたことを挙げている。加えて、あの曲に手を付けた者がほとんどいないことが決め手になった。
2025年、彼らは『The Curse』の記念ツアーを終えたあと、Louder Than Lifeに出演し、ヨーロッパ・ツアーを回り、さらに単独では初となる南米ツアーと、初のオーストラリア公演を行った。オーストラリア公演は開催前に完売している。
2025年9月17日に公開された「Dead」は、自分に意味があるのか、いなくなったとして誰か気づくのかという問いを扱った曲である。サラーは、人は何かを残したいと願うものだが、本当に自分たちは意味を持つのだろうかという疑いを主題にしたと説明している。レコーディングはマシュー・ポーリングが手がけた。
『The End Is Not The End』の10曲目「Children Of Light」には、SOULFLYとCAVALERA CONSPIRACYのマックス・カヴァレラが参加している。バンドはこの曲を、原始的な精気を意識した、フェスティバルで鳴らすための曲として作り、初期SEPULTURAから強い影響を受けたと述べている。
10作目『The End Is Not The End』は2026年4月24日にSpinefarmから発売された。プロデュースはマット・ポーリングで、長く組んできたジョン・フェルドマンから代わっている。
2026年時点の編成は5人。ブランドン・サラー(リード・ヴォーカル)、ダン・ジェイコブス(ギター)、トラヴィス・ミゲル(ギター)、ポーター・マクナイト(ベース/ヴォーカル)、カイル・ローサ(ドラム)である。ジェイコブスとミゲルは高校時代からの流れを汲む初期からのメンバーで、この5人の形は2020年の再編以降変わっていない。
アレックス・ヴァーカッツァスは離脱後、DEAD ICARUSという新しいバンドを始めた。ENTERPRISE EARTHのゲイブ・マンゴールドがギターとプロデュースを、ブランドン・ザッキーがドラムを務め、デビュー作『Zealot』は2024年10月31日にMNRK Heavyから発売されている。