GUNS N' ROSES トリビア 全9件
GUNS N' ROSESにまつわる事実を、出典付きで9件掲載しています。
Trivia
『Appetite for Destruction』という題名は、バンドが考えた言葉ではない。ダニー・シュガーマンが1991年に書いた評伝によれば、当時のバンドは題名が決まらず行き詰まっていた。そこへアクセル・ローズが一枚のポストカードを目にする。画家ロバート・ウィリアムズの絵を写したもので、その裏に小さな大文字で APPETITE FOR DESTRUCTION と記されていた。つまりアルバムは、先に存在していた絵の題を引き受ける形で名付けられている。
デビュー作は、二種類のジャケットで流通している。ゲフィンの配給元であるワーナー・ブラザースはウィリアムズの絵を使うことに難色を示したが、バンドが押し通し、絵をそのまま表に出した盤が店頭に並んだ。ところが反発は即座で、アメリカとイギリスの双方で取り扱いを拒否する販売チェーンが出る。そこで別の版が刷られ、十字架と五人の頭蓋骨を配した図案が表になった。ウィリアムズの絵は内袋へ移されている。今日よく知られている「クロス」のジャケットは、この差し替えの結果である。
2012年、GUNS N' ROSESはロックの殿堂入りを果たしたが、アクセル・ローズはその栄誉を辞退している。同年4月11日、彼は殿堂とファンに宛てた公開書簡を出し、式典には出席しないこと、そしてメンバーとしての殿堂入りそのものを辞退することを表明した。書簡ではさらに、欠席のまま殿堂入りさせないよう強く求め、自分に代わって誰かが受諾したり自分を代弁したりすることを認めないと述べている。
『Chinese Democracy』の発売をめぐっては、飲料メーカーが賭けに出たことがある。2008年春、Dr Pepperは、同年のうちにこのアルバムが出るならアメリカ国民全員に自社製品を一缶無料で配ると発表した。ただし全員ではない。バンドを離れていたスラッシュとバケットヘッドの二人は、名指しで対象から外されていた。配布は同社のウェブサイトで受け取るオンライン・クーポン方式が予定されていた。
新曲「Nothin'」と「Atlas」の発表にあたり、バンドは物理メディアをまとめたコレクションを用意した。その構成は7インチ・アナログ盤、専用のカセット、そして日本限定のSHM-CDである。日本盤に固有の仕様が、公式サイトの告知の中で世界向けの商品構成の一部として並んでいることになる。
2026年のGUNS N' ROSESは、大陸をまたいで動き続けている。公式サイトの告知を並べると、欧州のHEATWAVEツアー、F1マイアミ・グランプリでの演奏、シンガポール公演、インド2都市での公演、そして11月21日にはジャカルタのMadya Stadium Gelora Bung Karnoでのスタジアム公演が組まれている。さらに11月29日からはオーストラリアとニュージーランドでのスタジアム公演群が続く。前年の2025年にも欧州、中東、アジア、ラテンアメリカを回っており、稼働の密度はデビューから40年近くを経てなお落ちていない。
原画を描いたロバート・ウィリアムズは、音楽業界の外から来た画家である。もともとはホットロッド文化の中心にいたエド“ビッグ・ダディ”ロスのアート・ディレクターを務め、Tシャツの図案から車のカスタムの手伝いまで手掛けていた。ロスが1970年にスタジオを畳んだあとはアンダーグラウンド漫画誌 Zap Comix へ移り、ロバート・クラムやリック・グリフィンと同じ場所で仕事をしている。問題の絵は1978年の作とされるが、画家についての資料は1979年としており、制作年の記述は一致していない。
アクセル・ローズが最初に考えていたジャケットは、絵ではなく報道写真だった。2011年のテレビ番組でのローズの説明によれば、彼が使いたかったのはスペースシャトル・チャレンジャー号の爆発を捉えた写真で、同じ写真は『Time』誌の表紙にもなっていた。理由は画としての強さだったが、周囲に説得されて取り下げている。そして実際に採用された絵のほうも、結局は物議を醸すことになった。
Dr Pepperの申し出に、アクセル・ローズは早々に反応した。しかも好意的だったため、飲料会社の側が対象者を一人増やすことになる。同社の親会社であるキャドバリー・シュウェップス・アメリカズ・ビバレッジズの広報ディレクターは、ローズの反応の速さと内容に大いに満足したと述べ、それならバケットヘッドの分も加えなければならないだろうと語った。当初は名指しで除外されていた人物が、当人たちの一往復のやり取りで対象に戻ったことになる。