ARTIST
五臓 -GOZO-
『五臓 -GOZO-』は、4人編成としてのNEMOPHILAが、バンドの内側から生まれる衝動を五つの“臓器”に見立てて提示したEPである。外部の作家性に寄りかからず、メンバー自身の言葉、リフ、リズムを前面へ出したことで、音像は以前よりも生々しく、ステージ上の呼吸へ近づいた。葉月のギターは低くうねるリフと鋭いフレーズを行き来し、ハラグチサンのベースとむらたたむのドラムが、単なる速さではない重量感を作る。mayuの歌は叫び、ラップ的な切り込み、伸びやかな旋律を自在に切り替え、4人の現在地を鮮明にする。
“開花宣言”は新章の始まりを高らかに告げ、“VS EGO:”は自己との対峙をタイトなグルーヴへ変換する。“Oblivious”の陰影、“namas”の異物感、“PUMP IT UP!”のライヴ映えする開放感まで、5曲は短いながら起伏に富む。過去のツイン・ギター時代を否定するのではなく、その経験を4人の身体へ再配置した作品であり、NEMOPHILAが変化を危機ではなく創造の燃料に変えたことを示す。とりわけ、演奏の隙間や声の距離感まで含めて4人の個性が見えやすく、短編ながら次作へ向かう設計図としても機能している。
TRACK LIST
- 1.開花宣言
- 2.VS EGO:
- 3.Oblivious
- 4.namas
- 5.PUMP IT UP!