『FOURTH DIMENSION』通常盤は、Lonesome_Blueの2ndフル・アルバム本編10曲を、余分な装飾なしで受け取るためのエディションである。2022年の『Second To None』から約3年半、バンドは編成の変化を経て3人体制での再始動を果たし、2026年にはギタリストSallyを迎えてキングレコードからメジャー・デビューを果たした。“第四次元”という題名は、4作目のフィジカル作品であることと、4人目のメンバーが加わったことを同時に指している。
サウンド・プロデューサーにMaoを据えた本作は、Lonesome_Blueがこれまで持っていたメタル/ハードロックの重さと、声優として培われた言葉の表現力を、より明快な楽曲構造の中で両立させる。冒頭の“EVERGLOW”は、輪郭のはっきりしたリフと大きく開くサビを衝突させず、新体制の到達点を最短距離で提示する。“Break the Limit”“Reason To Be”が推進力を担い、Sally作曲の“Ideal Blue”とMIZUKI作曲の“Blue Canvas”が、加入したばかりの奏者と長く支えてきた奏者の書き味を並べて聴かせる。
後半は振れ幅が広い。“Will-o'-the-wisp”の掴みどころのない揺らぎ、直線的でありながら展開に仕掛けを残す“New Breed”、野村麻衣子が作詞した“Burn This Night”の熱、そして抑制から解放へ向かうパワー・バラード“The Rose of Peace”。最後に置かれた“ALIVE!”は、技巧の誇示ではなく「まだ鳴らし続けている」という事実そのものを結論にする。ボーナスCDを持たない分、通常盤は10曲の流れだけで完結しており、アルバムとしての設計を最も素直に確認できる形だ。