『Art Of Chaos』は、CRASHDIETがスリージーなグラム・メタルの不良性と、キャッチーなハード・ロックのフックを軸に、2026年の作品として磨き上げた第7作だ。2026年5月にナイントーン・レコードから発表された。ガブリエル・ケイが2024年に去り、コンフェス出身のジョン・エリオットが5人目の歌い手として加わっている。同年にエリック・ヤングも脱退し、ピーター・ロンドンは健康上の理由で休養中。クリス・ヤング(ベース)、マイケル・スウィート(ドラム)を迎え、初期から残るのはマーティン・スウィートただ一人となった。事実上の再出発である。
ギターは派手に歪み、リズムは腰で跳ね、曲は混沌を楽しむような勢いで走る。荒れた歌の中にも甘いメロディがあり、危険さと親しみやすさが同じ場所で火花を散らす。先行シングル“Satizfaction”から“Chaos Magnetic”“Can of Worms”“Get Out”、締めの“Edge of a Knife”まで、10曲40分弱を一気に聴かせる。バンドは「久しぶりに最もスリージーな10曲」と自ら評した。タイトルどおり混沌を芸に変える、CRASHDIETらしい派手で毒のある一枚である。